◇理想のはなし ページ36
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彼女がお手洗いに立ってすぐ
若い女性のうちの1人が彼に近づいた
-「あ、あのトレジャーのヨシですよね?」
…鋼のメンタルかな?
あれだけ悪口言っておいて話しかける勇気があるなんて
ヨシ「あっ…はい」
コーヒーを飲むため外していたマスクをつけて彼女と向き合うヨシと呼ばれる男の子。
うわぁ、あの人も髪色に劣らず綺麗な顔
-「あ、」
もう1人の女の子が動画を回そうとしているのが見えたからテーブルを拭くフリをして視界を遮った
舌打ちをする音が聞こえたけどプライバシープライバシー
-「実は、トレジャーのファンなんです、!よかったらサイン…」
ヨシ「あ、本当ですか?ありがとうございます、…でもあの、サインはダメで、…ごめんなさい」
-「あの、内緒にするのでだめですか?」
ヨシ「ごめんなさい、…」
同じグループに所属しているであろう女の子のことを悪く言っていたのに申し訳なさそうに何回も謝っている彼を見ていると何も言い返さないのかと無関係なのに少しイラついた
-「…」
ヨシ「あの応援してくれてありがとうございます、!これからは13人全員応援してくれるともっと幸せだと思います…!」
-「…あはは、はい〜」
気まずそうにお辞儀をして席を戻る彼女と
帰る支度をして席を立つ彼。
片付けはセルフじゃないのにわざわざ片しにきてくれて、軽率に惚れそうになった
『おまたせ』
ヨシ『車もうちょいでくるって』
『今日は何時間労働だ?』
ヨシ『軽く12時間ぐらい?』
一緒にいた女の子がお手洗いから出てきて、片方の飲み物を渡すとわたしに挨拶をして出て行ったふたり
目を細めて笑う2人に、少しだけ耳が熱くなった
最後まで2人の会話はよく知らない言語だったけど、友達にこの日のことを話したら動画をたくさん見せられ、いつのまにか公式トゥメになり、数ヶ月後には彼らの母国語を勉強していた
静かなクラシック音楽に、充満するコーヒーの匂い
最近は近くにあるアイドル事務所の所属アーティストが歌っている曲を流すようになった。
きっかけは、あの騒ついた場面を目撃したわたしが赤髪の彼に落ちたから
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bekuta- - アサヒとのお話最高です (2月16日 21時) (レス) @page47 id: 9b5bbe83fc (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - りりちゃんさん» ええ泣いていいですか😭🩷うれしすぎます、、、‼️ぜひぜひ番外編でお会いしましょう‼️私の中でも大切な大切なお話なので妄想力働かせて必ず作りたいです! (10月20日 23時) (レス) id: 232e126d99 (このIDを非表示/違反報告)
りりちゃん(プロフ) - また読みに戻ってきちゃいました😭この作品本当に大好きです!他の作品も読まさせていただいていますが、この作品は特別好きなのでもし機会がありましたら番外編などお待ちしております! (10月20日 2時) (レス) @page47 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
ちょえ(プロフ) - えむさん» 了解です。 (2022年8月4日 22時) (レス) id: 0039700096 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ?.さん» ご報告ありがとうございます。わたしも確認したところ消されていました。ご迷惑をお掛けしてごめんなさい。 (2022年8月3日 12時) (レス) id: 232e126d99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えむ | 作成日時:2022年5月12日 16時