Asahi . 猫 ページ17
・
アサヒ『なあ』
『ん？』
少しだけ賭けに出てみる
アサヒ『俺の香水つけてって言ったら？』
こんなの、おかしいとは思う
けど、
たったひとりしかいない彼女を、独占するのはずるい
『いいよ？朝光の匂い好きだし』
聞いたことがある
香水を相手に贈るのは、つけてる間は
自分を思い出してほしいから
二つ返事で了承する彼女に自然と口角があがる
乱れてもいない前髪をなおして
そのまま彼女の頭を撫でた
『なに〜？笑』
心地がいいのか擦り寄ってくる彼女はやっぱり可愛くて、少しだけまっしーの気持ちが分かった気がした
アサヒ『猫みたい』
『猫は朝光だよ〜』
アサヒ『Aも猫だよ』
『ならマリーちゃんがいいな』
アサヒ『だれ？』
『…これだからユニバ勢は』
アサヒ『おい』
いたずらっ気にイヒヒとAが笑った
かと思えばジーッと口元を見てくるもんだから
男ならではの変な期待が胸をくすぐる
その目線に思わず唇を舐めてしまって、自分で自分の心拍数を上げてしまった
『朝光、』
アサヒ『…っ、』
前にも似たような場面があったことを思い出して、冷静な頭を取り戻そうと頑張る
あの時からそんなに時間は経っていないのになぜかうまく交わせる自信がない自分に驚く
近づくわけでもなくただ俺の唇を見つめるA
俺も自然と目、鼻と目線を下ろして彼女の唇を見つめていた
期待する方が負けだ
自分がよくわかっているはずなのに、体は正直だ
何か話そうと彼女の口が動く
少し空いた隙間から見えた舌に、喉が渇いて思わず息を呑んだ
『朝光って、
口元緩そう』
アサヒ『は？』
コイツは、こういう女だった
『”んっ“の口した時とかゆるゆる、そこが猫っぽいんだな』
俺の体感15分のこの間、俺のどこが猫っぽいか探してたわけ？
うんうんとひとりで納得してる彼女に
出そうになるため息を耐える
学ばない自分に頭を抱えたくなった
アサヒ『人の顔ジロジロ見た感想がそれか』
『緩いやん』
アサヒ『悪口か』
『かわいいねって褒めてるの』
まんまと彼女にハマって、抜け出せない
もし出口を見つけたとしても
きっと俺はそれを無視してもっと奥まで進むだろう
アサヒ『Aのが可愛い』
『…っ、やば』
たまにこうやって素直になれば
いい反応を見せてくれるから、やめられない
・
Mashiho . 真面目に→←Asahi . きみのことなら
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bekuta- - アサヒとのお話最高です (2月16日 21時) (
レス) @page47 id: 9b5bbe83fc (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - りりちゃんさん» ええ泣いていいですか😭🩷うれしすぎます、、、‼️ぜひぜひ番外編でお会いしましょう‼️私の中でも大切な大切なお話なので妄想力働かせて必ず作りたいです！ (10月20日 23時) (レス) id: 232e126d99 (このIDを非表示/違反報告)
りりちゃん(プロフ) - また読みに戻ってきちゃいました😭この作品本当に大好きです！他の作品も読まさせていただいていますが、この作品は特別好きなのでもし機会がありましたら番外編などお待ちしております！ (10月20日 2時) (レス) @page47 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
ちょえ(プロフ) - えむさん» 了解です。 (2022年8月4日 22時) (レス) id: 0039700096 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ?.さん» ご報告ありがとうございます。わたしも確認したところ消されていました。ご迷惑をお掛けしてごめんなさい。 (2022年8月3日 12時) (レス) id: 232e126d99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ
| 作成日時：2022年5月12日 16時
