【完】白雪姫と12人の小人【2】

Haruto . 年下の男の子 ページ21

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飲み物と軽食を持ってきてくれた母親にお礼を言ってすぐにふたりきりにして貰った。

どうやらAの父の出張先が福岡県で
出張と兼ねて旅行に来たらしい

寄る予定はなかったがオレの母親に会いたいと言われ、挨拶だけでもとやって来たという。


…え、まだ連絡取り合ってたの？



ハルト『連絡してくれてばよかったのに』

『居ると思わなかったんだもん』

ハルト『オレに会いにきたんだよね？』

『…正しくはお母さまに、会いに来た、？』

ハルト『……』



挨拶だけして帰ろうとしてたが
オレがいるからと家に招き入れられたんだって

オマケか。オレは



弾んでた気持ちを落ち着かせて、改めてAを見る

メイクさんから帰国前になるべくメイクをしないように言われていたからか、少し薄い眉毛に薄く色付いた唇

韓国にいるときでは見られないワンピース姿。
しかもオレの髪の色とよく似合うダークブルー


ハルト『ワンピース、…めずらしい』

『えへへ、ママがくれたの』

ハルト『…にあうね』

『でしょぉ』



褒められてはにかむ笑顔が眩して、思わず目を背けた


いつもの治安悪めの格好をするAも好きだけど
こっちも断然アリ

てかもしかしてこのAを見れてるのオレだけ？


幸せ者か。




『あ、そろそろお暇しようかな』

ハルト『もう？はやくね？』

『んー、家族で来てるし、ママ今ひとりで待たせてるから』



立ち上がるAに続いて自分も立ち上がった

彼女がドアを開ける前にオレが開ければ、ちょっと笑われた。

母親にもう一回挨拶をすると玄関でオレとも別れるつもりだったらしく、着いて行ったら驚いた顔をされた


オレの家からちょっと行った先、もう少しすれば母親が車でやってくるそうなのでその前にワンピース姿のAをスマホに収めた



『今撮った？』

ハルト『記念に』



韓国へ戻れば滅多に見られなそうだし。と言い訳をつけてついでにツーショットも収める。


ハルト『帰んないでほしーなぁ』

『韓国戻ればまた会えるよ』

ハルト『んー』



背伸びをして頭を撫でてくれる彼女を
また自分の腕の中に閉じ込めようとしたけどやめた。


今触れたら、離れられそうにない





少しするとAの母親がやってきて軽く挨拶をしてからAは居なくなったが、

特別今日は何もしていないはずなのに、大砲ラ○メンの替え玉を何回もした時より満たされてるのは何でだろう




ま。Aのおかげなのはわかってるけど。

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