◇無意識に傷つけ合った ページ42
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物が蹴られる鈍い音にマシホの方へ向かおうとしたジフンだが、ビクついて顔が強張ったAが目に入り足を止めた
ジフン「中入ってて」
「…わたしがわるいの？」
ジフン「ううん、悪くない」
込み上げる何かを必死に堪えているせいか呼吸が荒くなるA
握りしめられている小さな拳はブルブルと震えていて、見かねたジフンが手を強制的に開かせた
爪の跡が残った手のひらを見て
ジフン「手に跡が残る、握るなら俺の手にして」
「……」
大好きなジフンの手までもを跳ね除けて、ひとりソファの方へとクッションに顔を埋めたA
彼女の予想外の行動に今度はジフンが固まってしまった。それもそのはず、彼女からガチで拒否されることなんて出会った頃から１回もなかったからだ
なんなら擦り寄ってくる彼女を怪訝することの方があったのに
小さく嗚咽するAの声と突っ立ったまま動けないでいるジフン。そこに心配になったのかヨシがやってきた
ヨシ「A、大丈夫？」
ジフン「…」
言葉が出ず無言首を横に振るだけ。
ヨシの言葉が聞こえたAがクッションから顔を上げて、小さな声で彼の名前を呼んだ
『ヨシくん、』
上げられた顔が涙でぐしゃぐしゃになって
A史上ひどい顔になってるであろう
ヨシの方に向かって手を伸ばすAに慌ててヨシが彼女を隠すように抱きしめた。
背中にすっぽり包まれてしまったAは姿が見えなく、かろうじてぎゅーっとヨシの服を握る手だけが見える
手を跳ね除けられ、固まってしまったジフンはこの光景を見てさらに傷ついてしまったが、今はそんなことを言ってる場合じゃない
小さな喧嘩は多いけれど、ここまでメンバーを巻き込んだA絡みの喧嘩は初めてだ
Aはヨシに任せて、みんなで集まってるであろうリビングの方へ向かうと、飾られた壁の元気さとは裏腹に、元気のないメンバーがそこにいた
ジフン「なにがあった？」
イェダム「…戻ってきたシホヒョンがダンボール蹴って、ヒョンソギヒョンがそれに怒って、…まあカオスって感じ」
ジフン「…この飾りは？」
イェダム「Aの初コラボステージお祝いしようって、俺とヨシヒョンで。ケーキとチキンも用意して」
でも失敗したな、と力なく笑うイェダムに何も返すことができないジフン
少しの出来事で、こんなにも大きくなってしまった事態にどうすることもできなかった。
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ユン砂糖 - ありがとうございます！ (2022年5月12日 18時) (
レス) @page49 id: b432b2bfed (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ユン砂糖さん» お待たせいたしました！移行いたしましたのでお待ちしております☺︎ (2022年5月12日 17時) (レス) id: 232e126d99 (このIDを非表示/違反報告)
ユン砂糖 - 楽しみに待ってます！ (2022年5月11日 17時) (レス) @page49 id: b432b2bfed (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ユン砂糖さん» 準備が整い次第でございます。努力はしておりますが私生活が忙しいのでこちらに割く時間が少ししかないのをご了承ください。もう少しお待ちいただけると幸いです。整いましたらお知らせいたします。 (2022年5月10日 21時) (レス) id: 232e126d99 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - chisaさん» そうなんですね！chisa様の作品も読んでみたいです☺︎ ありがとうございます！ (2022年5月10日 21時) (レス) @page34 id: 232e126d99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ
| 作成日時：2022年3月16日 22時
