美女と雪男たち 3

＊ ページ35

Side阿部


深澤「ちょうどいいってどういうこと？」


山田「いやー、あのー、実は、ね……」


そう言って山ちゃんはスマホの画面を見せた。


山田「報道関係の知り合いから」


そう言って見せられた画面には

Aが楽しそうに知らない男性と腕を組んで

街を歩いている写真だった。


佐久間「は、何これ」


山田「俺にもよく分からなくて……。

先にメンバーのみんなには伝えておいた方がいいかもって」


部屋には重たい空気が流れた。


山田「とりあえず阿部ちゃんにこれ送っとくから。

じゃあ俺は撮影あるんで」


そのまま山ちゃんは出て行った。


目黒「……これ、ほんとなんすかね？」


重い空気の中、目黒が口を開いた。


岩本「ほしに兄弟はいない。

従兄弟の話も聞いたことないけど」


深澤「阿部ちゃんの弟でもないしね」


ラウ「んー……でも、シルエットが後ろ姿だから

分かんないですね……」


その時、ガチャっとドアが開いて

Aが帰ってきた。


A「ん？みんなどうしたの？」


楽屋の空気を察したのかAがそう言った。


佐久間「ねぇほっしー。

これどういうこと？」


そう言って佐久間がAに写真を見せた。

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