面倒くさがりマンネ-two- (ページ8)

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このままでは仕事に影響しかねないと自分でも自覚している
でも、嫌いな学校も行かないといけないし、仕事に忙しくてなかなか病院に行く時間がないまま日々が過ぎていく

自分でも喘息かなぁとは思っている。メンバーには、ただの咳で通してる
喘息独特の症状はみんなのいる所では出ないように必死に咳を止める

「お帰りA。何か食べる？」

学校帰りの僕にジニヒョンが声をかけてくるけど、無視して防音の作業室に駆け込んだ
バレたくないから、鍵までかけてしまう。ここでようやく心が落ち着くことが出来た

張り詰めていた糸が切れるように、抑えていた咳を全て出す。ところが、咳は一向に止む気配がなく、ついにはヒュッという僕が一番嫌っていた音が聞こえてきて、体力が奪われていくようだった

咳が止まらない。それだけなのに息ができない苦しみを味わう
精一杯の気力で鍵だけは開けておいた

お願い………誰でもいいから気づいて………

～ー～j-hope side～ー～

学校が早く終わり、ジニヒョンと二人きりの家でのんびりしているとAが帰ってきた
ジニヒョンの声掛けも聞かず、作業室にダッシュしていったA

Aは最近作業室に行くことが多くなった。

「今日も行っちゃった」

「まあ、いい曲が思いついたのかもしれないですし」

「そうだね」

Aならあり得ることだと思って、ジニヒョンとまたゆっくりし始めた

しばらくして、ジニヒョンと皿やコップを片付けていると、何かが割れる音が聞こえた

「Aがなんか壊した？」

「ナムじゃあるまいし、様子見てきますね」

何か落としたのかなと呑気に考えAのいる作業室の扉を開ける

「嘘でしょ……A、A、大丈夫！？」

言葉を失った。

そこには、苦しそうに倒れてるA。側には、お気に入りと言っていたジニヒョンと買ったマグカップだったものが。小さい破片となってAの手の周りに散らばっていた。

「ヒョン、救急車！呼んでください」

ちょうど部屋に入ってきたヒョンに電話をかけてもらう

この間にも、Aの咳は止まらず、どう対処していいか分からなかった。

ヒョンが呼んでくれた救急車に付き添いとして乗り込み、病院に向かった。