面倒くさがりマンネ-two- (ページ47)

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花様年華ページ47

アルバムを発売して、ライブもやって。でもなかなか人気が出ない。歌番組もまだ一位になったことがない。ヒップホップ色が強いからダメなのかな

売れたいって強く思ってるんだけど、それが裏目に出るのか曲も全くと言っていいほど進まないし、どうすればいいんだろうって悩んでいた今日この頃。PDから招集がかかりました。

「A～、準備できた？もうみんな車乗ったよ」

ジニヒョンの声が聞こえて我に返る

リュックに必要なものを詰め込んだ。急いで扉を開け車までダッシュする

「やっと来た。遅いよ～」

いつも遅いテヒョニヒョンに言われるとなんかむかつく

車に揺られて数分。事務所の前についた

「今日、なんの会議かな？」

「新しい曲とか？」

とくに指示のなかった今回の招集。何も聞かされていない

「おーい、この部屋だ」

奥のほうからPDが僕らを呼ぶ声が聞こえた。
大きな会議室のような部屋。多分事務所の中で一番大きい部屋だと思う。こんな部屋事務所にあったんだ。

席は自由にしていいって言われたから一番後ろの角の一席をもらった

「A、そんなとこじゃなくてこっちにしなくていいの？」

テヒョニヒョンがこっちおいでよって誘ってきた

『ここがいいんで』

「ふ～ん」

「Aがそこなら僕もそっち行こっと」

前にいたジョングギヒョンが隣に座った。態度には出さないが少し嬉しかったり。

次第に人がたくさん集まってきて、会議が始まった

「今日君らに集まってもらったのは、新しいアルバムについてだ」

また、学校三部作シリーズに関係するやつなのかな？って思った。けど

「今回のテーマは花様年華。人生で最も美しい瞬間。すなわち青春だ」

花様年華？なんで人生で最も美しい瞬間が青春なの？

頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになる

「コンセプトもイメージもこれを機に一新する」

PDがそう言って、スタッフさんからの詳しい説明が始まった。みんな一斉にメモを取る。

「A、メモしなくていいの？」

『携帯で一応録音してありますし』

メモがめんどくさいとか思ってないからな。めんどくさいとか絶対に思ってないからな
大事なことだから2回も心の中で言った

何もしないのもダメだと思ったから、メモしてるふりをしながら、落書きを始めた。

もう一度PDの言葉を繰り返す。花様年華、青春、最も美しい

イメージがわかないし、青春がいまいち分からない。こんなんで曲作れるのかな