面倒くさがりマンネ-two- (ページ44)

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「うーん」

「どうしたんですか。珍しく唸って」

同室のユンギが作業してた手を止めて、僕のほうを向いた
まるで僕は悩みなんかないって言ってるような言い方
失礼な、僕にだって悩みくらいありますよ

「末っ子二人のことなんだけど、最近様子が変というか」

「確かに元気はなくなりましたね」

「原因が何なのか全然分からなくてさ」

あの二人は二人そろって隠すのがうまい。だから今困っている。

「それならファンのほうが見つけるのが早いかもしれないですね」

ユンギが見せてきたのは、twitter。そこにはファンが投稿した短めの動画と文

＠K＿BTS
最近マンネたちが元気ないのってこいつのせいじゃない？
＃bighitに届け
＃マンネの笑顔を返せ

クリックして動画を見てみる。

テヒョンがとった動画の隅のほうで二人があるスタッフさんに殴られていた動画
これだけじゃ信用してもらえないからって、このツイ主は撮れるだけの証拠をアップしていた

＠スタッフがこんなことしてていいの？

＠今すぐこいつを防弾から引き離せ

「これって本当かな」

このスタッフさんは、僕らによくしてくれていたから、こんなことをしたなんて少し信じられない

「まあ、こんだけ証拠みたいなもんが撮られてんなら、こいつは日常的にやってたんでしょうね」

本当かどうかまだ確信が持つのを悩んでいた時、ｖliveの通知が鳴った。

｛防弾少年団末っ子ライブ｝

数分前に開始されていた。

流れているコメントは、どれも二人を心配する声で、画面越しの二人はそれを黙ってみていた

『ヒョン、なんか僕ら心配されてますけど、なんなんですか』

「僕にもよく分かんないな～」

あくまでも、知らない、関係ないを突き通すみたい

［教えて。ほんとに大丈夫なの？］

ファンに紛れてコメントを打った

『…大丈夫に見えます？』

しばらくの沈黙の後、ジョングガが口を開いた。

「皆さんの察する通りです。僕らもう限界です」

「・・・許して」

［お願いだから、休んで］

［頑張りすぎだよ］

二人をいたわる言葉が次々と流れてくる。見てるこっちが泣きそうになる

『もっと楽しい放送するつもりだったのにね』

そう言ったA。

［泣きたいときは泣いて］

［誰も怒らないし、ファンは二人の味方だから］

しばらくは、静かにコメントを読んでいた二人。

『ありがとう』

袖で涙を拭った二人は、そう言って放送を切った