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ジニヒョンが買い物に行った。リビングは二人だけになる
僕ら二人、最近元気がないんです

一番思い当たるのは、前までいたスタッフさんの代わりに入ってきた新しい人
その人は、僕らだけに当たりが強い。ヒョンたちと一緒にいるときは猫かぶっていい人ぶってるから、周りからの印象は、誠実な人って感じ。

その人は、僕らを自分の駒のように扱う。食事制限から始まって、練習の増加、行動制限。
まるで、練習生の時に戻ったみたい

食べたいものが食べれない、空腹なままでの練習、睡眠時間を削る深夜の練習、買い物も外食も許可がないとできない。

守れなかったり、破ったりすると罵詈雑言が降ってくる

そんな毎日が続いて、学校の宿題、メンバーとの練習もいつも通りに、悟られないようにやらなければならない。

それで、壊れそうになってる。二人とも

『あの人は多分、防弾の名が売れたら自慢する気なんじゃない?俺が僕とヒョンをここまで育てたんだって』

「言いそうだね。あの人なら」

こうやって、二人だけの時に愚痴を言い、少しでも心が軽くなるようにしている

「A、二人で頑張って生きよう」

生きようなんて言葉が自然に出るくらい心はボロボロになっている

『僕も、楽観視できる余裕がなくなってきてる気がする』

「こうやって喋り相手がいると、一人じゃなくてよかったって思う」

『こんなのは、いないのがいいんですけどね』

「でも、僕ら我慢強いじゃん」

『自分で言います?それ』

Aが笑った。うまくは笑えないけど僕も笑えた




「ただいまー」

急にドアが開いた。まさか聞かれてたんじゃないかってAと顔を見合わせた。Aは、キッチンに入っていくジニヒョンを見て首を振った。聞かれてはいないみたい。よかった

もし、聞かれて、社長にでも言いに行かれてしまったら、後が怖い。あの人無駄に顔広いから。そういう情報のキャッチは早そう

「あ。呼び出された」

Aが携帯を見つめてボソッと呟いた。今日は何だろうか。一気に恐怖が走る

『ヒョン、事務所に呼ばれたんで行ってきます』

「え、ラーメンは?」

『帰ってきてから食べます』

「じゃあ、行ってきます」

キッチンで具材を切っていたヒョンに声をかける。ラーメンまだゆでてなくてよかった。茹でてたら返ってくる頃には汁なくなってそう

「今日はなんだろね」

『楽なのは、ないと思いますよ』

だろうね。憂鬱な気分で事務所への道を歩いた

▽→←末っ子


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作者名:KUROTO | 作成日時:2018年10月29日 2時

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