面倒くさがりマンネ-two- (ページ36)

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『ヒョン、グギヒョン大丈夫ですかね？』

「グギのことは僕らがなんとかするから、まずは自分のことを考えなさい」

『はーい』

ジニヒョンが持ってきてくれた荷物からゲーム機を見つける

「ゲームは今日はダメ」と言われたのでスマホでエゴサしてみた

事務所から僕についての報告がもう発表されていて、どれもそのことに関する内容だった

＠命に別状はないって。よかった
＠早く元気になってね

「犯人の顔は見たの」

見たよとは言えなかった

『あまり覚えてない』

「そっか。思い当たる人はいる？Aのことだから予想ぐらいはあるでしょ」

『僕の口からは言えません。監視カメラでも探して、見つけてみてください』

「そう。分かった」

短く返事をしたヒョンは僕とたわいもない話をして、面会時間ぎりぎりまで一緒にいてくれた
傷口が痛むから笑えなかったけど、楽しかった。

薬を飲んだり、検査を受けたり、ゲームをして時間をつぶす退屈な毎日を続けていた数日。

病室に、ジニヒョンとナムジュニヒョン、ホソギヒョンとグギヒョンの4人がやってきた

「話がある」

そう切り出したリーダー。言い出しずらそうなリーダーをホソギヒョンがカバーする

「Aを傷つけた犯人のことについてなんだけど、監視カメラから見つけたよ」

「僕のマネージャーだったんだね」

「問い詰めたら、すんなり答えてくれて、解雇になったよ」

その様子じゃ、反省も悪いとも微塵も思っていなかったんだろう

『そうなんですね』

としか言えなかった。嬉しさも気が楽になったとか、そんなことは思えなかった

「armyが心配してたよ。Aは大丈夫なのかって」

そっか。テレビで見てた音楽番組。僕もそこにいるはずだった。直さないと、こんなところで立ち止まっている場合じゃない。

「焦らずちゃんと直して。元気な姿見せよう」

心の中を読まれたのか、ジニヒョンの言葉で落ち着いた

次の日、医者に退院をしたいと言ったら快くOKしてくれた
ダメですっていう返事が来るかと思ったのに

『いいんですか』

「患者さんの中にもタイプがありましてね。病院よりも自宅にいたほうが治りが早い患者さんが時々いるんですよ。Aさんもそのタイプですね」

あっさりOKを出されて、マネージャーに迎えに来てもらった

「無理は絶対にしちゃだめですよ」

『それ、医者にも言われたよｗ』

「帰ったらメンバーにも言われるかもしれませんね」