面倒くさがりマンネ-two- (ページ2)

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優しい最年長ページ2

学校の試験勉強中。さっきから手が止まったまんまで全然進まない
ナムヒョンに聞こうと思ったけど今いないし、グギヒョンも自分の勉強で大変そうだし
ソファーでゲームをしてる騒がしいテヒョニヒョンは、聞いても真っ当な答えが返ってくるとは思えない。どうしようかと考えていた時、

「ちょっと休憩しない？勉強組たちよ」

『ジニヒョンか。びっくりしましたよ』

「もうちょっとで終わるんで、あとでいいです」

「二人とも、手が止まってますよ～。気分転換にさ、休憩しよ」

ニコニコと笑顔なヒョン。キッチンから美味しそうな匂いがやってきた

「僕もナムほどじゃないけど、教えることはできるし」

ヒョンが机に置いたのは、チョコチップクッキーとまだ湯気の立つココア

ほらほらと、僕らの前にズイズイとクッキーの入った皿を押してくる

持っていたペンを置きクッキーを一枚手に取る。まだ少し熱が残っている。

「これ、ヒョンの手作りなんですか」

もう一枚目を食べ終え、2枚目に手を伸ばすグギヒョン

「そうなんだよ。前から作りたかったんだけど、なかなか時間がなくてね。やっと作ったんだよ」

「じゃあ、俺らが一番にヒョンのクッキーを食べれたの。やった」

グギヒョンが喜ぶのも分かる気がする。ジニヒョンの作るお菓子はかなり美味しい
この前、作っていたチョコレートのお菓子も味もさることながら、飾りまで手の込んだ仕上がりになっていたから食べてみたいと思っていた。

『グギヒョン、そんなに取らないでくださいよ。僕の分がなくなっちゃう』

「早い者勝ちだ」

「大丈夫だよ。まだあるから心配しなくても思う存分食べれるよ」

ヒョンの言葉に安心しつつも、グギヒョンと枚数を張り合う

「ヒョン、このココア美味しい！」

「あ～それね。ネットで調べて、美味しくしてみた」

グギヒョンとジニヒョンがココアの話で盛り上がる中、僕は、コップに中を覗く

実は僕、ココアというものを飲んだことがないのだ。家にいた時は水かお茶がほとんどで、ココアというものはスーパーの売り物のパッケージとかでしか見たことがなかった

「どうしたの？A」

ココアを飲んだことがないとか言えるはずもなく、なんでもないと答え、そのままコップを口に運んだ

僕、生きてきて十数年にして、初めてココアを知った