THE RAMPAGEの参謀 (ページ5)

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デビューに向けて、ボイトレも、ダンスも、やれること全部頑張ってる。

　頑張ってるのに、まだ報われない。せめて、デビューだけでも決まってほしい

こころの中は、いつも嵐みたいに雨が吹き荒れてて、前が見えない

先が分からない、真っ暗な道を永遠と歩いているような感覚。
キラキラ輝いて、お客さんを笑顔にしている先輩たちを事務所のテレビから眺めるだけの毎日

なんか、輝いてる先輩を見てるのも嫌になってくる。目標ではあるんだけどね

『はぁ・・・』

「どした？そんな大きなため息ついて」

『山しょーさんは、僕らはいつデビューできると思います？』

「そうだな・・・・いつだろね」

お互い口数が少なくなる。やっぱ山しょーさんも思うところはあるのだろうか

「うぉっ！なにこのめっちゃ暗い雰囲気」

ガチャっと部屋の扉が開いて、コンビニに行ってた海青くんが帰ってきた

『海青くんか。どうしたの？』

「陸さんが呼んでるよ。ボイトレ行くよーって」

『あ、そーだ。忘れてた。』

「なんかいつも以上にふわっふわしてんな」

『じゃ、行ってきまーす』

「「気を付けて～」」

事務所までの道。陸さんにも同じ質問をしてみた

「僕にもわからない。焦ってきてる？」

『はい。なんか、もういいかなって・・・・嘘ですけど』

本当の気持ちを吐き出したくて。
でも、一緒に頑張ってきた仲間を裏切りたくはなくて。
どっちつかずなこの気持ちはデビューが決定したら消えてなくなるだろうか。

「嘘なんかい！まじで本気かと思った。でも、悩んでることあるならいつでも言えよ」

『まだ大丈夫です。その時はよろしくお願いします』

もう冬。正式メンバーになって3ヵ月。デビューまで未定。