【参加者大募集中！】SnowSchool【短編集版】 (ページ10)

今日:6 hit、昨日:18 hit、合計:3,418 hit

私の母【黒崎志乃】ページ10

｢お母さん!!｣

｢今忙しいから後でね｣

お母さん
私のお母さん
貴方はいつも私より台本
行事があってもいつも目に付くのは使用人さん

｢お母さん、今日ね、学芸会の…｣

｢何? 貴方まだ寝てなかったの…
お母さんは疲れてるの、早く寝なさい… ｣

お母さん私ね、学芸会の主役に選ばれたんだよ
お姫様の役なの…
見に来て欲しかったな…

｢お母さん、私家出る｣

｢…え?｣

｢私の高校って家から遠いから、おばあちゃんの家から通うことにしたの｣

｢え、ちょっと待って…お父さんには言ったの? おばあちゃんたちには? 相談もなしに何言ってるの? ｣

お母さん、私は何度も言ったよ
お父さんにもおばあちゃんたちにも
勿論おばあちゃんは許可してくれた
お父さんは知らない

｢ちゃんと言ったよ…兄さんにもね｣

｢そんなことを許さないわよ!? こっちは仲のいい家族で世間に通してるんだから!! ｣

結局私は世間のためにこんな家に縛られるんだ

｢お母さん、今までありがとう…
お母さんがしてくれたこと絶対に忘れないよ
私は将来お母さんのような女優に母親にはならない
お母さんを超える女優になる、母親になる!! ｣

お母さん
私は貴方のその顔は今まで見たことがない
とても気づ付いた顔

｢じゃあね｣

お母さん
私は今笑えてる?
泣いてない?

｢お前が決めたんだからいいんじゃないの? ｣

｢ゥ…ﾋｯｸﾞ…にぃ…ざん…ウゥ…｣

その日から私の目標は母親を超えること

あの日から私はお母さんにあってない