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弾君との出会い２【霧雨海】ページ24

「ったくよォ！珍しく翠から連絡が来たと思ったら、海のお守りかよ！」
「……………買い物」
「分かってるっての。海は１人で買い物できねェだろォが」
「…………(ｺｸﾝ」

天津修羅は翠からの連絡で、海が外にいることを知ったらしい
裏路地を探していると言うので、別の裏路地にいた修羅はわざわざ海のところまで来たのだ

「アイツらは敵か？」

突如として修羅が聞いたのは、唖然としている男女の２人組のことだろう
海は手前にいた知らない人達に気を取られていた為、今まで意識していなかった

「………………？」
「……はァ、もういい。行くぞ、海」
「…………(ｺｸﾝ」

ｺﾃﾝと首を傾げた海を見て、修羅は何かを悟ったのか
ため息を吐いて、裏路地を出ていく
海はとてとてとついて行き、１度振り返った
男女を交互に見てから、また首を傾げ、とてとてと修羅の後をついて行く

後に、高等部で男女の兄と再会するとは、海は知らなかったが……

＊＊＊

「海、買い物行こうか」
「…………(ｺｸﾝ」
「少しぼんやりしてたけど、どうかした？」
「………(ﾌﾙﾌﾙ」
「そう、ならいいけど」

今思えば、弾との出会いは買い物から始まったのだ
ということを思い出していたとは、兄様に言わない

雪崎学園高等部になった時、再び再会した時はとてもびっくりしたが
その時のことは最初忘れていた為に、人見知りを発揮していた

まぁ、今じゃ問題ないが……

「海、行くよ」

兄様に呼ばれたので、この話はもうおしまい