GAME28 BRING IT ON ページ30
・
「おう、すまねェが俺も遠慮するぜ。次のに回してくんな」
しばらく自分の左手首を見てたかと思うと鬼ヶ崎はそう言った
「カイさん、どこへ?」
「探検」
鬼ヶ崎は笑顔でそう言うと歩き始めた。パカが行った方角へ
……いや、単純に気のせいか
「カイさんもなかなかマイペースだにゃー」
「…パカの行った方角だ」
忍霧もそう思うのか…嫌な予想は的中して欲しく無いんだけどな
「シノノンはこの後予定あるかい?」
やっぱりその変なあだ名は健在か…
『……一旦部屋に戻る』
答えなかったら答えなかったでまたひっつかれそうだったから普通に答える。
話を長引かせたくなかったから僕はそう言うとすぐに歩き始めた
───────────────
───────
ガチャガチャと暗い部屋でとある物の整理をする
半分を切ってる…このままだと支障をきたす恐れがあるな…
それに、これももう無くなりそうだ
これらは果たしてパカに頼めるのか…いや、流石にパカも少なからずは僕の事情を知ってるはずだし、用意してるだろう
あとは…
そう思った所で遠くの方からドタドタと慌ただしい足音が聞こえてくる
やっぱり僕の嫌な予想は的中したようだ
ケースを閉じると僕は急いで自分の部屋から出た
GAME29 BRING IT ON→←GAME27 BRING IT ON
24人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪雅 | 作成日時:2020年12月29日 14時