検索窓
今日:43 hit、昨日:6 hit、合計:6,938 hit

GAME23 DON'T LOOK BACK ページ25



あの後ゲームが終わり、『01染色体』を手に入れることが出来た

ゲーム中に負った火傷は勿論自分で手当てした

パカ何かに触られたくないしね

残念がってたっていうのは言うまでもない


「よぉ、シノンちゃん」


後ろから声を掛けられ振り返る

そこには見慣れた着物姿が


『あぁ…やっぱり鬼ヶ崎か…』


まぁこの時間だし行き先何て限られる

しかも、食堂に向かってる途中なんだ

道中で会っても不思議ではない

私からしたら最悪でしかないけど


「火傷、大丈夫かい?」

『は…?』


反射的に口から出た

いや…この対応が普通なのか…

すると、視界の端から手が伸ばされてることに気づく


「シノン…ちゃん…?」


やっちゃった……

時すでに遅し

反射的に振り払ってしまった手を見つめながら
内心、舌打ちをしこれからの対応をどうしようかと急いで考える

不味い不味い不味い…!!


「シーノノン!」

『うわっ…!?』


後ろから誰かに勢いよく抱きつかれる

いや、その誰か何てわかりきってるけど


『……何の用ですか、路々森さん』


危うく倒れかけたんだけど

というか何そのあだ名、初めて聞くよ


「嫌だな〜シノノン、路々森さん何て硬い呼び方をするだなんて」


僕の顔を覗き込むかの様に言ってくるもんだから急いで顔を背ける

女子何てすぐに仲良くしたがるんだからこれ位の距離感でいいだろ

そんなことを考えている間にも必死に引き離そうとするけど如何せん力が強い

視線も痛いし……

僕が呼び方を変えるまでずっとこのままだろ…


『はぁ………じゃあ、路々さんでどうですか…』


面倒くさそうに言いながら路々さんのことをチラッと見る

彼女は満足そうな表情を浮かべていた

満足したからか一瞬力が緩まるのを見計らって僕は路々さんの腕から抜け出すと来た道を走って戻って行く


「シノンちゃん、飯はどうするんだい?」

『いらない!!』


遠くから聞こえる声に対してそう返す

食堂には最低限水さえ取れればいいと思ってたし

まぁ無くても問題ないけど…。苦いの何て我慢すればいい

それに、食料に関しては部屋にお菓子があるから問題ない

無理に人と関わろうだなんて馬鹿みたいだ

GAME24 BRING IT ON→←GAME22 DON'T LOOK BACK



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
設定タグ:ナカノヒトゲノム【実況中】 , 鬼ヶ崎カイコク   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪雅 | 作成日時:2020年12月29日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。