信用出来ないこの世界で (ページ19)

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GAME17 DON'T LOOK BACK ページ19

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「動きましたよ！！すっげー!!」

何で動いてんの???

というか関心してるんじゃないよ

「ど、どういう原理なんだこれは…」

それ聞いちゃダメだから

考えたらダメなやつだから

「オイ誰だ力入れてんの」

こんな状況で力入れてるバカはいないでしょ

だから嫌なんだよこっくりさん何て

「静かにして、こっくりさんが取り換えの条件を言うわ」

マトモな条件がいいな…

そう願っていると10円玉がゆっくりと動き出す

《み》

《す》

《゛》

水か…

「…水？」

「水が欲しいってことか？」

恐らくそうだろうね

「…たぶん」

ま、これなら廊下の蛇口からじゃなくて近場にあるやつでやらないといけないはずだけど…

「水なら近くの廊下に蛇口があった」

「『ダメ！！』」

忍霧が10円玉から指を離しそうな感じがしたので反射で言ったけど案の定被った

まぁ更屋敷さんのことだしこっくりさんのことは知ってて当たり前か

「まだ指を離さないで！正しい順序で終わらせないと、こっくりさんが帰ってくれずにとり憑かれるわ、一般常識でしょ!」

ものすごい剣幕で忍霧に言ってるけど流石にそれは常識では無いと思うよ

あぁでもこっくりさんにとり憑かれたくないし、それくらいの剣幕で言った方がいいのか…

「ねーよ、そんな常識…」

「あ、そこの花瓶どうですか？」

そう言って入出が指したのは忍霧の後ろにある机に置かれている花瓶

そういえば鬼ヶ崎がこの花瓶についてパカに質問してたけど使う用途ってこの事か…

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花瓶の花を抜き取り水を垂らす

「……お、合ってたみたいですね」

10円玉が動いた先には《はい》という文字があった

これ全部簡単そうに思わせといてどんどん難しくなる系か…？

「な…なんだ。思ったより簡単ね」

更屋敷さん顔が強ばってるし…やっぱり僕と同じでホラーが苦手なのか

油断しない方がいいと思うけど

「また動くぞ」

そんな言葉が聞こえてきて僕は手元を見ることにした