GAME26 BRING IT ON ページ28
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「アカツキ止まれ、動くな」
「はい？」
駆堂はいきなりそう言うと入出の頭の上に乗っていた白いふわふわとした物体を勢いよく叩き落とした
『？』
何だろうあれ…パカに似てるけど…
「きもっ…気持ちわりい!!」
パカに似た何かはフェ〜と鳴いていた
そいつは僕の足元にもいたので両手で持ってみたら意外とふわふわしていた
見れば見るほどパカに似てるな…
そう思いながら見ているとこのアルパカからｶｼｬｯというシャッター音が聞こえてきた
『は？』
これもしかして…
「おや、珍しい。こちらは『パカメラ』でございます」
「パカメラ？」
予想は的中
最悪…カメラだった
「13番街の至るところに生息する撮影ロボットで目がレンズになっております」
至る所にいるのか…このパカメラは…
「街の常設カメラをメインとするならこちらはサブカメラ。屋外での撮影はもちろんのこと、追尾機能がございますのでより臨場感のある撮影が可能なのです」
追尾機能はいらないな…
待てよ…こいつさっきシャッター音を切ってたな…
ということは…
「カメラ!?これカメラですか!?」
「手触りや見た目にもこだわっております。そう…まるでいつも傍にワタクシが…」
「潰せ!!」
駆堂に言われなくてもパカの話を遮るようしにてパカメラを思いっきり地面に叩きつける
案の定壊れなかったけど
どうしたら壊れるんだこれ…
「なかなか人に慣れない生物なのでこうしてよってくるのは珍しいですよ。平常はストーキングと盗撮を好むので…」
そうパカが説明してる間にも更屋敷さんの足元にパカメラが寄って写真を撮っている
まぁ、すぐに更屋敷さんは気づくとパカメラを踏みつけていたけど
踏んでも壊れないとかどれだけ頑丈なわけ…
顔撮られたから壊したかったけど諦めるしか無さそうだ
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作者名：雪雅 | 作成日時：2020年12月29日 14時
