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GAME21 DON'T LOOK BACK ページ23



入出の呼び掛けによりまた10円玉の上に手を置くけど、何も変化が起きない


「…ダメだわ。何度やっても『アカツキ』と『シノン』…。やっぱり、3つ目の条件はクリアしてない」

「こいつら生きてるしな」


そう言う駆堂の視線は僕と入出に向けられていた

「俺、生きてます!」

そんなの見たらわかるよ


「…途中で指、離したから。まだ、いるのよこの部屋に」


そう言う更屋敷さんの表情はどこからどう見ても青白い

まぁ…ホラーゲームはしてても実際のホラーは苦手なんだろうな

完全にビビってる


「で?これ、どーすんだよ」

「条件を変更することはできないのか?」


皆の視線が更屋敷さんに注がれる

だけど、更屋敷さんは目尻に涙を浮かべカタカタと震えている


「おい、オカルト女!ビビってんじゃねェ!!」


それは無理でしょ

誰だって苦手なものや不得意なものがあるんだ

それをやれって言われたって簡単に出来る訳がない


「び…びびってない!これは、武者震いよ」


まぁ強がるのも無理はないか…


「顎関節症ですか」


それは違うと思うけど…

それに、そんなこと言ったら…


「誰のせいだと…」


ほらやっぱり

キレた更屋敷さんが入出の両頬を掴んで伸ばしていた


「チッ、使えねェ…」


あーあ…今の更屋敷さんにそれ言ったら

ガッ

目にも止まらぬ速さで更屋敷さんが片手で駆堂の顔を掴む


「な」


「あのね、ホラー好きの誰しもがお化け屋敷が得意な訳じゃないの!自分の身に降りかかるホラーは苦手なホラー好きだっているの!私は余裕だけど!!」


更屋敷さんにスイッチが入ってしまったからかマシンガントークを繰り広げられる


「でも、私が好きなのはホラー『ゲーム』!ノーリスクハイリターンが良いの!アカの他人が無様に逃げ回るのを上から目線で見ていたいの!!何か文句ある!?」

「なにに切れてんだテメーは!!!」

「か…彼女壊れたのか…?」


壊れてはいないでしょ


「や、あの人の実況いつもあんな感じでしたよ『虚勢のたたり姫』…」


不自然に入出の言葉が途切れる

何かを見つけたとか?


「?どうした」


「やっぱり、後ろにいました」


入出が指さした所には

黒い肌で白いワンピースを着た女の子がいた

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設定タグ:ナカノヒトゲノム【実況中】 , 鬼ヶ崎カイコク   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:雪雅 | 作成日時:2020年12月29日 14時

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