56時間目 使い方の時間 ページ10
2年前───…
『ランク…戦…？』
「そうだ。個人とは違って俺達はチームを組んでいる。いずれチーム同士で戦うランク戦…通称B級ランク戦で勝ち上がって、A級になることが今の俺達の目標だ」
「そうそう、B級の1位になればA級に勝負を挑める権利を貰えて、そこで勝てれば見事私達もA級の仲間入りするってわけ」
確かに考えてみれば個人同士で戦うことが出来るならチーム同士で戦うこともできるよね…
防衛任務の時とはまた違った動きになるのかな…
「俺達のチームコンセプトは元々菊地原の耳を生かすことだが…今は……」
そう言って風間さんが私のことを見つめてくる。
「霧宮の視覚や感覚も加われば俺達のチームはより高みを目指せる」
視覚や、感覚…？
視覚は目に映る情報量のことだから何となくわかる。でも、感覚ってどういうことだろ…
「視覚はね、きくっちーとの聴覚が加われば私達に取って不足なしって感じで。それに、感覚が加われば…」
『…どうしたの菊地原くん？』
てっきり飲み物を取りに行ったのかと思ってたけど何故か私の後ろに来た菊地原くん
「鈍い霧宮にわかりやすく実践してあげようと思って」
実践…？あ…
「そう！今視覚外から来たでしょ？もし仮にきくっちーが先に落ちたりしちゃったらアマネちゃんの超感覚でカバーしたりすることができるってわけ！」
トリオン体には痛覚とかついてるから、感覚とかも共有することができても不思議ではない
私のSEも役に立てたりすることが出来るんだ
「ランク戦においてのチームの連携を練習するだけではなく、菊地原と霧宮のSEを共有する感覚も今の内に慣れといたほうがいい。試しに一回やってみるぞ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kkkko(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも応援しています (3月22日 22時) (
レス) @page12 id: 058d8792d8 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 楽しみ待ってます！自分ペースでいいので頑張ってください(*´∇｀*) (10月10日 14時) (レス) @page8 id: 3df412bb1a (このIDを非表示/違反報告)
れんちゃん(プロフ) - いつも見てます！！頑張ってください！！ (2022年1月2日 17時) (レス) @page5 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪雅 | 作成日時：2021年12月31日 14時
