名前が真逆な雪男〜2〜 (ページ37)

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異変ページ37

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初めは事務所に届いたファンレター。

アイドルという職業柄、いわゆるリアコ勢と呼ばれるファンの方々から熱烈なラブレターを貰う事もあるが、その1枚はどうも様子がおかしかった。

その内容はとりあえず覚えてるものだけでも

貴方は私の恋人です。

この間の撮影格好良かったです。

またドラマ決まりましたね。

あの女誰ですか。

次の現場でも貴方の事見てます。

今度差し入れしますね。

そろそろ家教えて下さい。

いつも貴方の傍に居ますよ。

いつになったら気付いてくれるんですか？

等、数々…。

『はぁ…』

鷹「しのくん…大丈夫？」

『こうずっと続いてるとね…』

鷹「事務所着いたら上役に軽く話しておこうか？」

『いや…心配かけたくないし、そのままで良いよ。多分手紙だけだし。』

鷹「でも…！」

『それに鷹ちゃん休めてないだろ？目の下クマできてるw』

不満そうにする鷹ちゃんに心配かけさせない為にあえて明るく声をかけ、車から降り事務所に入る。

撮影の為の部屋に入ると今日の撮影メンバーである蓮、阿部ちゃん、翔太、舘様が既にいた。

『おはよー。』

阿「おはよう。」

渡「はよ。」

目「おはよう夏樹。」

舘「…夏樹なんか疲れてない？」

メンバー1皆の事をよく見ている舘様にそう言われ、オリメン組の阿部ちゃんと翔太も気付いていたみたいで大丈夫か？と声をかけてきた。

『昨日ベルがなかなか寝てくれなくてさw』

渡「あのおてんば娘かw」

阿「ベルちゃん元気だもんねw」

目「俺行くといつも足元でぐるぐる回ってるw」

誤魔化す為にベルの名前を出すと皆家に来た事あるから上手いこと話題がズレてくれた。

隅の方にあるテーブルにカバンを置き、飲み物を取り出して喉を潤す。

舘「……。」

鏡越しに舘様が変わらず心配そうな表情でこっちを見てるのが見えたけど気付いてないフリをして皆の元に戻るとスタッフさんから撮影開始しましょう。と声がかかった。

続きます.

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作者より

皆様ハートマークありがとうございます🙇

まさか30も超えるとは思いませんでした😄

変わらず更新速度は遅いかと思いますが、少しずつ執筆していきますのでお待ち下さい🙇

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