名前が真逆な雪男〜2〜 (ページ23)

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変わらずそのままでページ23

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事務所が新体制になり、過去にジャニーさんがしていた事が事実だと判明した事で俺達だけでなく、ジャニーズタレントということで先輩後輩関係無くCM契約が打ち切られたり、アンバサダー契約を打ち切られたり…。

様々な企業が己の保身の為に俺達ジャニーズタレントを切り捨てた。

鷹「しのくん…大丈夫？」

『アンバサダーの件だよね？』

鷹「大体書面で契約打ち切りの話が来るからもしかしたら良い話かもしれないけど…」

『覚悟は出来てるよ。』

鷹「でも直接会って話したいって言ってから…！」

『鷹ちゃん。少しでも希望を持ってると…違った結果の時悲しくなるから。』

鷹「分かった…」

鷹ちゃんが車を走らせて向かった先はワコールさん。

SnowManとしてアンバサダーに就任してたティファニーとの契約を打ち切られ、ミンティアも無くなった。

商品が商品なだけにワコールさんも打ち切られるだろう。
俺を呼んで話がしたいと言って下さったのはワコールさんのけじめというか…俺に対する優しさだろう。

鷹「失礼します。」

『失礼します。』

ワコールさんの会議室に入るとアンバサダー就任の際に立ち会って下さった社長さんと広報官の方がいらっしゃった。

「わざわざ御足労頂きありがとうございます。」

「早速ですが、現在東雲さんにお願いしてますアンバサダーの件。」

『はい。』

「我が社は変わらず、東雲さんにお願いします。」

『…え？』

鷹「ほ、本当ですか?!」

「はい。過去にあってはいけないことがあった事は事実ですが、それを理由に首を切るのは話が別です。」

「現に弊社に東雲さんのアンバサダー継続を希望する利用者様や、東雲さんのファンの方々からの手紙や電話が殺到しています。」

社長さんも広報官の方もとても優しい表情をしていて、正直罵声のひとつやふたつ浴びせられるかもと思ってた俺は安堵とワコールさんの優しさ、そして応援してくれてる方々の温かさに涙が出てきた。

『ありがとうございます…ｯ！』

「我々は、ジャニーズタレントの皆さんを応援します。」

帰り際もすれ違う社員の皆さんに応援します！と温かい言葉を頂いて、鷹ちゃんが運転する車内で嬉しさのあまり泣いた。

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