名前が真逆な雪男〜2〜 (ページ3)

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佐「先生、ちなみにさっきお馬さんがしのにやってた何度もお辞儀してるような動きって何か意味があるんですか？」

吉「遊んでくれって意味だと思います。」

『え？』

深「しのw ほら、お馬さん怖くないよー。」

『でも怖かったもん！』

岩「ほらほら、夏樹。大丈夫だから。な？」

『ぅう…』

渡「え？今日幼稚園児いる？」

佐「あははははっ！」

ふっかと照に挟まれる位置にいた俺はパパ(照)とママ(ふっか)から頭撫でられたり背中をトントンされたりと冷静になってみればマジで子供がされるような事であやされていた。
照の隣にいる阿部ちゃんから岩深家最高か？とか聞こえたけど触れん！

先生である吉川さんの先導で乗馬スペースまで移動してきた俺達。

名鉄乗馬クラブ･クレイン東海さんに来てすぐのトークで乗馬経験あるか？って会話してたけど俺は完全に馬にビビって会話に参加してなかった。←

あ、俺はあるよ。
両親が事故に遭う前は家族皆で父さんの知り合いがオーナーの乗馬クラブによく遊びに行って乗せてもらった。
あとは前に出させてもらった映画で黒い馬に乗って森の中を駆け抜けた。
あの感覚楽しかったなぁ♪

馬への指示の出し方など簡単にレクチャーしてもらい、早速乗馬！

皆は乗馬経験が無いから円状のコースを3人同時で体験するみたい。

俺は何故か別で用意されていた馬に乗って乗馬スペースを自由に走っていいそう…。
さっき俺に遊んでアピールしてた子と違い、この子は落ち着いてる。
死角にならない位置から近付きよろしくな。と首をポンポン叩くと返事をするかのようにブルルッ。と返ってきた。

鐙に足を掛けヒョイっと乗るとそれを見ていたさっくんがかっちぇー！と声を上げた。

『この子はなんて名前なんですか？』

「ベンツって言います。」

『速そうな名前だ…』

首をちょっと強めに撫で、スタッフさんから走っていい範囲を聞くと早速ベンツの腹を蹴って合図を出し乗馬スペースを走り出した。

深「うちの子すげー…」

渡「さっきまで幼稚園児だったじゃん！w」

阿「うわぁ…絵になる…」

舘「楽しそうで良かった。」

岩「舘さんの目がパパみたいwww」

佐「また馬乗る仕事来るかもなw」

ベンツに乗って自由に駆け回った俺は6人だけで開催されていた格好良い一言大会？で色々とダメージ食らって若干テンションが下がった皆と合流し、乗馬体験を終えた。

続きます.