見えない私と雪男達

過去 ページ4

ジェシーside


雪は元々、もっと明るい性格だったんだ。



小学生の頃までは__。



中学生になり、雪は拡大教科書を使うようになった。当然、周りからの視線もある中、雪はなるべく気にしないようにしていた。



でも、それを面白がって、雪をからかうようになった。それがいずれ、いじめへと発展した。



ジ「俺達と話してても、笑わなくなってきたんだ。」



吹奏楽部の友達も。クラスがバラバラになってしまって、頼れる人もいなくて。



唯一の居場所は図書室か、部活をしている時。



ジ「多分、部活で沢山活躍してるって言うのも、他の子達からしたら気に食わなかったんだろうね。」



副部長やったり、パートリーダーやったりしてたからね。もちろん、実力はずば抜けて凄かった。



何とか3年間耐えて、中学を卒業したんだ。



ジ「しかも、その事に気づいたのは、雪が卒業してからなんだ。」



阿「………！」



ジ「全く表情に出さなかったし、面談でもそんな話は一切出てこなかった。雪は全部1人で抱え込むんだよね。全く…。笑」



だから…。



ジ「だからさ、阿部ちゃん達と一緒にこれから生活して欲しいんだ。」



阿「…えっ？」



ジ「ここで暮らすののももちろんいいんだ。でも雪には、もっと色々な世界を見て欲しい。阿部ちゃん達ならきっと雪の可能性をもっとひきだせると思うんだ。」



ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


阿部side




まさか、雪ちゃんにそんな過去があったなんて…。



阿「…うちに連れてきちゃっていいの？」



ジ「うん。もちろん、今急にって話じゃないし、8人としっかり話し合って決めて欲しい。俺達も、雪としっかり話さなきゃだからね。」



…そうだよね。せっかく慣れた場所から離れるんだから、迎え入れる俺達より負担が大きいのは確かだ。



阿「じゃあ、みんなで話し合ってみるよ。…また連絡する！」



ジ「オッケー。んじゃぁ、また！」



みんなはどんな反応するかな…

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