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184.亮平side ページ34



最近は天気が悪くて、毎日頭痛がしてて、薬飲んでも治らない。

だから、イライラして、思ってもないこと言ったり、言い方きつくなったり。

なるべく、兄ちゃんたちに迷惑かけたくなくて、わざと突き放すような言い方をした。

通学路でも、兄ちゃんたちが通る場所でもない、幼い頃に家出をした俺がやっとたどり着いた公園でその頃からここを通る人は少なくて俺はある遊具の前に座った。

いまも降る雨。

濡れるとかもほんとにどうでもいいぐらい俺はもう色々な意味で限界だった。

顔を膝に埋めて雨に打たれる。

どれぐらいの時間経ったのか分からない。

朝ごはん食べてないしお腹空いた...。

足音がする。

え?

辰哉「亮平、帰るよー」

な、んで...

辰哉「りょーへーくーん、早く降りといでー」

顔をあげれば眩しくて、目を細める。

雨は上がって天気よくなってる。

たつ兄のとこに行けば、

辰哉「あぁ、あぁ、びちゃびちゃじゃん。もう。なにやってんのさ」

タオルが頭からかけられる。

辰哉「大学サボってどうすんのさ。バイトまで家で勉強しなさい」

言い方は厳しいけど、声は優しくて。

辰哉「おっも、ほら、背中乗って」

亮平「え、」

辰哉「早く」

抱きつけばそのままおんぶされる。

辰哉「ちゃんと捕まっててよ」

亮平「うん、」


亮平「なんでわかったの、ここにいるって、」

辰哉「昔からなんかあればここに来てたの知ってるからだよ。毎回迎えに来てたし。その度におんぶして帰ってさ。最後は大学受験のときか?」

亮平「おぼえてない、」

辰哉「まぁ、いいんだけどさ。亮平が無事ならそれで。」

亮平「...しごとは、?」

辰哉「さっき、発注とか確認して、後はベテランさんにお願いしてきた」

亮平「..ごめんなさいッ..俺のせいでッ....」

辰哉「なぁに言ってんの。弟は黙って甘えときなさい。ていうか、家遠い。」

亮平「たつにい、」

辰哉「ん?」

亮平「トイレ、」

辰哉「はぁ?」

亮平「もれそう、」

辰哉「えぇ、どうすんの?そんなずぶ濡れじゃどこも寄れねぇよ?」

亮平「ぅぅ...」

辰哉「とりあえず押さえたりなんだりして我慢して」

亮平「んッ...」

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作者名:未来 | 作成日時:2020年12月19日 15時

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