深澤家のものがたり vol.5 (ページ28)

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１７８．涼太side ページ28

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一週間後。

蓮は2日前に完治したけど、金曜日だったから今日から行くことに。

今日は休みだから3人を送り出す。

照「亮平、なにやってんの。間に合わないぞ」

亮平「うっさいな、そんなこと言われなくても分かってるよ」

翔太「なに逆ギレしてんの」

亮平「邪魔。間に合わないって言ったり遮ったりどっちなの」

亮平は翔太を押しよけ家を出た。

翔太「..んだよ。アイツ」

涼太「なんかあったんじゃない？」

翔太「だからってあんな言い方なくね？自分が悪いのに」

涼太「まぁね」

辰哉「いってきまーす」

翔太「待って、俺も行く」

辰哉「ん、早くね」

慌てて支度をし家を出ていった。

大介「おはよぉ」

涼太「おはよう」

大介「ふわぁ...ねむい...」

照「行ってくるわ」

涼太「行ってらっしゃい」

大介「きょう、あめなの、」

涼太「雨だよ」

ん？雨？

亮平って偏頭痛持ちじゃ...

俺と兄さんもだけど。

大介「あめかぁ...テンション上がんなぁい...」

ソファにぼふっと沈んだ兄ちゃん。

大介「涼太」

涼太「んー？」

兄ちゃんの朝ごはんを作りながら話に耳を傾ける。

大介「なんでだい兄呼び辞めちゃったの？」

涼太「なんでって...特に考えてなかったけど」

大介「使い分け大変じゃない？兄さんと兄ちゃん。昔は辰哉に兄ちゃんって言ってたのに」

涼太「...翔太みたいにちぃ兄って呼んでたわけでもないし、」

大介「もう呼んでくれないの？」

涼太「え、いや、いまさら無理でしょ」

大介「甘えろって言ってるわけじゃないよ？お願い！今日だけでもいいから！」

顔の前で手を合わせてお願いされる。

だい兄って呼ばなくなったのには本当は理由がある。