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162.康二side ページ12



ラウールがヤケドしてもうたからその部分に冷えピタを貼って剥がれんように靴下を履かせた。

ラウ「グスッ...だっこぉ...グスッ...」

康二「っしょ...あんま泣かへんよ?泣いたら咳してまうから」

ラウ「うぅぅぅ...」

康二「大丈夫大丈夫。」

ラウ「うぁぁぁん!」

康二「ん、痛かったな?」

蓮「ギュッ...」

康二「ん、どしたん?」

蓮「だめなの、?」

康二「ええけど、何もしてあげられないで?抱っこしとるから」

蓮「いいの、」

涼太「朝ごはんできたよ。兄さん、ご飯」

辰哉「おう」

亮平「おはょ」

涼太「おはよう、朝ごはん食べる?」

亮平「いまいい、」

ソファに横なったりょう兄。

ラウ「ヒック...」

カチャンッ..ガチャッ...

照「ただいま」

涼太「あ、おかえり」

ランニングから帰ってきた照兄。

蓮「...」

辰哉「蓮、おいで?」

蓮「やだッ...」

大介「フラれてやんの笑」

涼太「ラウ、おいで?」

ラウ「んッ...りょーたにいッ...ギュッ...」

ラウを涼太兄に渡し、俺は蓮の頭をなでる。


しばらく頭を撫でてると肩に顔を埋める蓮。

蓮「ごめんなさいッ...きょ、でッ..さいごッ..に、するからッ...だからッ....きらいッ..ならないでッ...グスッ...うぅぅぅ...」

いきなり泣き始めたから俺も、兄ちゃんたちもびっくり。

亮平「蓮、どうしたの?」

辰哉「どうした?甘えていいんだぞ?」

大介「そうだよ。急にどうしたの?」

照「蓮?兄貴たちの言う通り、甘えていいんだぞ?」

蓮「んーんッ..だめなのッ...グスッ...も、ちゅうがくせいだからッ..だめなのッ...おかしいのッ...グスッ...」

ラウ「おろして」

涼太「うん、」

ラウ「ん、蓮くん、僕いるから?」

蓮「ッ...」

ラウ「ねぇ、僕がいるからそんなこと言うの?」

蓮「うるさいッ....!」

ラウ「ッ..!」

ゴンッ...

涼太「ラウール!」

ラウ「うぅぅぅ...うぁぁぁん!」

涼太「痛かったね。照、保冷剤持ってきて」

照「おう、タオルは?」

涼太「あーと、洗面所からなんか適当に」

照「ん、」

辰哉「...蓮、なんで押すの」

辰哉兄の顔が変わる。

さっきまでの優しい顔やなくて、真面目な顔。

それに俺に抱きつこうとしたのに辰哉兄に止められる。

辰哉「蓮、蓮が康二に押されて頭打ったらどうする?」

蓮「...やだ、ッ...」

辰哉「やだよね?なのに、ラウにやったの誰?」

蓮「ッ...」

辰哉「中学生なら分かるよね?」

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作者名:未来 | 作成日時:2020年12月19日 15時

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