１６６．康二side ページ16
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廊下で体育座りして顔を埋める。
ｶﾞﾁｬｯ...
照「あれ、康二？」
翔太「なぁ、弟泣かせて家出しようとしてんの。それなのに蓮を慰めて。それって兄貴としてどうなの。ちゃんとお互いの話聞いて、どうにか嘘つかせないようしろよ。康二のが蓮より年上で、普段から嘘つけないやつだろ。」
照「喧嘩したの？」
康二「んｯ...おれｯ..れんにｯ..びんたしたｯ...ｸﾞｽｯ...」
照「蓮にやり返されたの？」
康二「さきにｯ..けられたｯ...ｸﾞｽｯ..それでｯ..やりかえしてもうたのｯ...ｸﾞｽｯ..ｷﾞｭｯ...」
照「抱きつくのいいけどランニングしてきてるから汗臭いよ？」
康二「ぅ..ｸﾞｽｯ...おふろ、はいるのｯ...？」
照「シャワーだけな？すぐ上がってくるから待ってな」
康二「んｯ...」
ﾊﾞｼﾝｯ...
翔太「あれ、照は？」
康二「おふろｯ...」
翔太「そっか。っしょ...」
康二「照兄にまっててってｯ...」
翔太「ひかるー、康二俺の部屋連れてくー」
照「はーい」
翔太「ん、蓮には兄貴帰ってきたら注意してもらうわ。ちぃ兄にも怒り方教えといてもらうから」
康二「んｯ...」
翔太兄の肩に顔を埋める。
翔太「康二、少しだけ怒るよ」
康二「うんｯ...」
翔太「...手出されたからってやり返すのはダメ。やり返したら出てきたやつと同じだから。やり返さなかったら康二が怒られることは無いだろうから。あとは、手出すのもダメだからな」
康二「うんｯ...」
翔太「康二なら守れるよね？」
康二「うんｯ..まもれるｯ..」
翔太「ん、いい子」
頭を撫でられる。
怒ると言うよりは注意だった。
それからずっと翔太兄が抱きしめてくれてた。
康二「しょぉたにぃ、」
翔太「ん？」
ｺﾝｺﾝｯ...
涼太「ご飯だよ」
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作者名：未来
| 作成日時：2020年12月19日 15時
