阿部家の長女 Ryouhei.A

バイト先3 ページ33

亮花Side









北斗「ねぇ。ちょっと提案。」


樹「何っすか？北斗くん。」


北斗「明日から、楽器の安売りのキャンペーン始まるじゃん？忙しくなるから一週間ほど泊りでフル稼働でお願いできないかな？」


急な、話しにちょっとびっくり。


でも、一週間だと、ちょうどテスト習慣中で早く帰れるから、お店も手伝えるし、寝る場所と勉強する場所の保証もしてくれるそう。


両親も、ちょうど一週間は帰ってこないから、門限についてもとやかく言う人はいない。


それに、なにより家事から一時的にはなれられるのがすごく嬉しい。


私にとっては最高のお誘いだった。


亮花「私は良いですよ？」


樹「俺も、とくに予定もないんで大丈夫っす。」


ってことで、気の許せる人たちと、一週間だけ過ごせるかもしれないという事実を噛みしめながら、涼太にLINEを送る。


もちろんホントのことなんか言わない。


亮花：涼太、バイト先の店長さんが忙しくなっちゃったみたいで、一週間だけ店番頼まれちゃったから帰れなくなっちゃった。ご飯とか宜しくね？


涼太：了解。お店番って結構危ないから気を付けなよ？


亮花：わかった！ありがと！


てことで、一応了承ももらえたし。


私の一週間お気楽ライフがスタートしました！


この機会に、兄妹みんなが家事ができるようになってくれたら楽になるんだけど...


そんなに高望みしない。


ただ、一週間気楽に過ごせることが嬉しい。


ただ、それだけ...

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