目黒くんと先輩ちゃん。 Ren Meguro (ページ1)

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後輩くんページ1

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岩本A、高校2年生、女子。

私の1日は、兄に叩き起されるところから始まる

照「おーい、起きろ」

「お兄ちゃん…うるっさい、」

これでもお兄ちゃんが大好きで

幼馴染にはブラコンか？と心配されている

兄はもう大学生でどんどん大人になっていく。

遅刻するぞ、と起こされて起きたのは

いつも起きる時間の10分前。

あいつ、嘘つきやがった。

心の中でボソッと文句を言いながらも顔を洗って、

髪を整えて、朝ごはんを兄と食べる。

そんな朝。

「お兄ちゃん、これ美味しいからあげる」

照「これA好きだからあげる」

自他ともに認める仲の良すぎる兄妹は

今日も健在です。

そして幼馴染の家まで歩いて行く

たまにお兄ちゃんが大学の時は

有難く送ってもらうけどね。

「おはようしょーた」

翔「んー、おはよ」

彼は私の幼馴染の渡辺翔太

幼馴染と付き合ってる……みたいな

少女漫画みたいな事は残念ながら全くない。

好きって感情も全く湧かん、ごめん渡辺。

そして1限目からは特に何も無く過ごす。

お弁当はクラスで仲の良い数人の女子と食べる

うちの学校は他と比べて昼休みが長いから

校内巡りは余裕でできるよね、しないけど。

そして最近のルーティンは、

こそこそここの教室を見に来る1年生を見ること。

名前、なんだっけなぁ、

目黒くんと、向井くんと、佐久間くん、だっけ。

うちら2年生の中でも有名なんだよね、

顔面偏差値が高いって。

誰か好きな人がいるのかもしれないけど

昼休みうちらのグループしか教室ほぼ居ないから

多分私の友人なんだと思う。

1人、めっちゃ可愛い子いるし。

好きなんだったら話せよ！って思っちゃうから

いつも見てしまう。

もどかしくなるんだよね。

バスケ部のキャプテンの私は

部活を休む訳にはいかなくて

今日もこの短くて女子らしくない髪を揺らしながら

一生懸命走る。

引退した先輩のためにも、

今年は全国大会に行くという目標を掲げている。

そして朝と同じく翔太と帰って

その後は大体お兄ちゃんの部屋にいる。

これが私の、毎日。

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