目黒くんと先輩ちゃん。 Ren Meguro (ページ8)

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‧⁺ ⊹˚. ページ8

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Shota

俺の幼馴染は

小さい頃からずっと男の子みたいで

本人もそれを気にしながら生きてきた。

保育園の時はまだ長かった髪を

小学生になる時に切って

それ以来彼女の髪が肩に着いた事はない。

お兄ちゃんが男らしいのもあってか

自分の道を貫いて突き通す、

かっこいい性格。

「ねぇしょっぴー！」

「しょーたくん、」

「おい渡辺」

「しょうたー」

時間が経つにつれ変わる呼び名

幼稚園から小、中、高と同じで

もう見慣れたこの綺麗な顔。

それでも今なお俺の隣にいてくれる彼女は

俺の事を、男として見てないらしい。

別にいい、別にいいけどね？

ただ、最近Aを狙ってるって噂の

目黒蓮って奴が気になってしょうがない

Aのことは好きじゃない。

それを言い聞かせるしかなくて

今日も隣で欠伸するAの頭を撫でた。

「うわ、またお前撫でた」

翔「ふは、お前が眠そうにしてっからだろ」

「子供扱いすんなばか」

翔「してねーわ」

幼馴染っていう一線は越えたくなくて

でも、

目黒にAは取られたくなくて。

俺が微熱出して早退した日、

心配過ぎてAを迎えに行こうとしたら、

目黒と楽しそうに話すAがいて。

夕日の下で話す2人は

悔しいけどすげー絵になってて

邪魔してやろうと思ったのに、

Aは俺のもんだって言ってやろうと思ったのに、

勇気が出なくて、

熱のせいで火照った顔を冷やすために帰った。

A熱大丈夫そ?明日来れる?

しょうたおう、

Aなんか翔太が元気ないと辛いわ

明日も撫でてやるから覚悟しとけよ、ばか。

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