点描の唄【桃】 (ページ12)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:18,735 hit

第11歌(過去編) ページ12

男「お前が俺らの相手をしろ。そうしたら返してやるよ」

3人の中の1人の男が私の体を触ってくる。

気持ち悪い…反吐が出るわ

でもしょうがない…推しの命には替えられない…

しかもアレは限定もののグッズだから、

結構レアなもので普通にメルカリとかで買おうとすると万は余裕で行くし…

てか、こんなの初めてだし！

こんなガッツリ虐めです的なことやってて見逃せるかっての！

それに何より…怖い…

諦めて従おうとした時に後ろから声が聞こえたと同時に目の前の男が殴り飛ばされていった。

そして私は腕を引かれて走る。

？「こっち！来て！」

「え？…っうわ！」

＿＿＿＿＿

「っはぁ…はぁ…」

？「はぁ…はぁっ…」

暫く走ってだいぶ人が多いところに逃げ込んで来たけど運動不足のこの体には結構効くらしくて全然息が整わない。

隣を見てみるとこの人も肩を揺らして息を整えようとしている。

「ありがと…ございます…」

？「はぁ…はぁ…」

「ごめんなさい…○○ちゃんのプレミアグッズが…」

？「っ…いや、それは全然いいしそもそも俺の方がお礼言わなきゃ行けないのに…！」

「…私は大丈夫ですから、次は気をつけてくださいね？」

？「あ、ちょっと待って！」

私がひとしきり話して帰ろうと思ったらこの人に待ってと言われて腕を掴まれた。

振り返ると最初見た時にも印象的だった彼のフワフワな金髪が揺れていて大きな目で私をじっと見つめている

？「あの、な、名前！そう名前！教えてくれませんか？」

「AA…です」

佐久間「Aさん…！俺は佐久間大介です。あの、さっきは本当に巻き込んでごめんなさい…」

「いえ、大丈夫ですから…じゃあ私バイトあるんで行きますね」

佐久間「あ…はい」

それがだいちゃんと初めてあった時の事

この時はもうこの人と会うことは無いんだろうなと思って過ごしていたけど…

佐久間「…あ！Aさん！」

「さ…佐久間…さん？！」

私たちは次の日に再び再会した。