すの短編

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思考が止まった佐久間くんを見て、自分も頑張って自分の思いを深澤さんに自分の思いを伝えなきゃと思った。


そして、ようやく俺達の撮影が始まった。


シチュエーションは水族館でデートの設定です。


辰哉「うわ、初めてだね。二人でデートなんて。」


ラウ「そうですね。」


深澤くんは俺の方を見てニッコリと笑っていて、


ラウ「辰哉さん...辰子とデートなんて、緊張しますね。」


先、名前と呼び方までカメラマンさんの指示で変えた。恥ずかしいけど、とりあえず一歩踏み出したよね！


辰哉「見て見て！あそこいっぱい魚がいるよ！」


そう言いながら、俺の傍から離れて行った。


俺は思わず手を伸ばして、腕を捕まえた。


そしたら、深澤くんはびっくりした様子で振り返って、俺を見つめている。


撮影だもん、ちょっとやりたいことやってもいいよな...


深澤くんの腕を引っ張って自分の方に寄せて、


そっと抱きしめた。


辰哉「ラ、ラウール？」


明らかにテンパっている様子、それもかわいいなぁ...。


ラウ「こうしていてみたいけど、ダメ？」


辰哉「いや、ダメじゃないけど。」


ラウ「ならいい。」


近すぎてお互いの心臓の音まで聞けるようになった。


ずっとこの時間を続けたいな...と思った瞬間、カメラマンさんはカットと終了した。


楽屋に戻って、


照「ラウール！よくできたな！」


涼太「よくそんなセリフ言えたね。」


亮平「こっちもドキドキした！」


翔太「大人になったな...」


蓮「よくやった！」


大介「すごいなラウール！」


康二「これは惚れるわ！」


みんなに褒められてすごく嬉しいですが、深澤くん本人は...


辰哉「いや、偉いね！」


と、また俺の頭を撫でてきた。


なんかイライラする...というよりムカつく！


何で俺の気持ちを気付いてないの！あんなに頑張ったのに！


こんなに俺のことを見ていないなら、いっそのこと告っちゃおう！


深澤くんの手を掴んで引き寄せてきて、目と目合わせて真剣な表情で見つめ合う。


ラウ「俺は！深澤くんのことが好きです！恋の方だから！もう、俺を子ども扱いしないでください！」


辰哉「ちょっと、いきなり何を...」


ラウ「もう、待ちたくない。俺は深澤くんを自分のものにする。」


辰哉「ちょ、とりあえず落ち着こう。」


ラウ「待たない。」


そう言って、みんなの前に堂々と軽く唇にキスをした。


ラウ「成人したら、いろんなことしようか？」


辰哉「は、はい...//」

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