失ったもの ページ45
もう一段下に降りようとしていた末澤の腕を勢いよく俺が掴んだせいで、片足立ちになっていた末澤がバランスを崩した
生憎、俺の家の階段は手摺りが元々無いデザインやから、咄嗟に何かに捕まることさえも出来へん
やから、末澤だけは…
そう思い、下にいた末澤を俺の上に来るよう身体を反転させ、片手は末澤の頭を押え、もう片方の手を腰に回す
案の定さっきまで俺が持っていた、飲み物を入れたグラスも俺らの上から降ってくる
末｢丈！！｣
末澤のその声と共に鈍い音がなり頭と背中に強い衝撃が走ると同時に上から液体が落ちる音と頭の上で勢いよくグラスの割れる音が聞こえてきた
末澤にガラスの破片が当たらないように必死に末澤の頭を押さえるも上手く力が入らず
あっさりと腕から末澤が逃げる
段々とぼやけてくる視界に末澤が必死に俺に何か言うのが見えるが、顔の表情も声を全く分からへん
末澤に揺すぶられながら俺の記憶はここで途絶えた
末澤に怪我してないかどうかも聞けへんまま
目が覚めると
知らない人が目の前にいて、身体を起こそうとするも激痛が走りゆっくりとしか身体を起こすことが出来ないでいると
それに気づいたその人が目を見開きこちらを見ている
『…まっ…待って…丈…？』
身体を起こし終えて俺の名前を呼ぶそいつに
｢…誰？｣
少し睨みながらそう聞いた
『えっ…』
さっきよりも目を大きくさせたと思えばすぐに悲しそうな顔をする
『…覚えて…ないん？』
｢なにを？｣
さっきから何やねん
"ガラガラ"
勢いよく開くドアに
『丈くんおっはよぉうわっ！！！』
『大橋うるさい！ここ病院やぞ！』
大｢いや！だって丈くんが！｣
大橋って言われてる人が開けっぱなしになってるドアに向かって話す
『丈がなに？』
次々と俺の名前を知っている奴らが中に入ってくるなり、俺を見て皆さっきの奴と同じ反応をする
てか、さっき病院って言ってたよな…
覚えのない身体の痛みと起きた時からいた奴の顔を見ると何故か、チクリと胸が痛む
俺の方をずっと見るそいつに視線を向けると慌てた様子で視線をそらされた
『末澤…ここに来るなって、言ったよな？』
背の小さい人が睨みながら最初からここにい奴に言う
あいつ…スエザワって言うんや
末｢ごめん…今江…｣
あのちっさい背の人はイマエか
末｢でも、じ 今｢帰って！！｣っ…｣
唇を噛み俯くスエザワを見て何故か耐えきれなくなり
｢アンタら誰？｣
閉ざしていた口を開いた
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tamaru122521(プロフ) - ミィーさん» 普通に誕生日月日です (2021年2月17日 3時) (
レス) id: 84355438fd (このIDを非表示/違反報告)
ミィー(プロフ) - 誕生日を足した4桁とは月と日にちを足した数字でしょうか？それとも生まれた年を足した4桁どちらでじゃうか？ (2021年2月17日 2時) (レス) id: ac3f7d296c (このIDを非表示/違反報告)
tamaru122521(プロフ) - ミィーさん» コメントありがとうございます。 パスワードはこの話のメイン2人の誕生日を足した数字4桁になります。 (2021年2月16日 22時) (レス) id: 84355438fd (このIDを非表示/違反報告)
ミィー(プロフ) - すごくおもしろかったです！この話の続きのパスワード教えていただきたいです (2021年2月16日 20時) (レス) id: ac3f7d296c (このIDを非表示/違反報告)
tamaru122521(プロフ) - れいいさん» この話のメイン2人の誕生日を足した数字4桁になります。 (2021年2月16日 20時) (レス) id: 84355438fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Take | 作成日時：2020年1月18日 4時
