ぶつかり合い ページ30
『自分は、なんでもいいです、』
渡「はぁ、あのさ？お前いい加減ちゃんと決めろよ。こっちばっかはねえだろ」
『っ、』
グループで決め事をする時、俺は大体お任せをする。俺は特別な意見を持ってないから。皆に決めて貰った方が断然話が進むから。
優柔不断な俺をバッサリ決めてくれる皆に信用を持っていたから。
渡「いい加減自分の意見出したらどうなの？」
『っと、あ、っ、』
わた、翔太さんが怒っている。怒らせてしまった。その状況は分かるのに上手く言葉が出てこなかった。声がでなくて喉がぎゅっと締められる感覚がした。
渡「何か言えよ」
宮「翔太、」
渡「うるせえ黙ってろ、A何か言えって」
舘様がなだめようとしてくれたけれどそれを遮って俺に問い詰めてきた。
俺は、任せておける位の信用を持っていたって伝えたかったけれど、更に言われたら何も言えなくなってしまう。
この空気感が嫌で嫌で堪らなかった。
『っ、ご、ごめん、なさい、』
声が出しづらい。震えている声を必死に出し謝罪の言葉を述べて、思いっきり部屋を飛び出した。
後ろから俺を呼ぶ声が聞こえたけれど知らない振りして逃げた。
付いたのは屋上。水色の空に黒くなっている雲。これから雨降るのかな、
俺は何をしてるんだろう。
答える所で逃げてしまうなんてみっともない。こんな自分に嫌気が差して視界が滲み出す。
大きく深呼吸をした後、後ろから温かさを感じて、前に腕が降りてきた。
渡「なあ、」
『っ、はい』
渡「ごめんな、」
その一言を言われた瞬間、大粒の涙が零れてきた。
『俺が悪いので、』
渡「はぁ、そういうとこだよ」
突然よく分からないことを言われ困惑していた
渡「自分の事責めんのやめたら？」
さっきとは違う柔らかい声でそう言った渡辺さんは抱き締める力を強くした。それでも痛くなくて、優しい温もりを感じた。
渡「なんで意見言わないの？」
さっきも投げ掛けられた疑問に思うことを全て告げたら翔太さんは、
渡「俺はAの意見も聞きたかったの。意見が沢山あった方が良いかなって、」
語尾が小さくなっていた翔太さんに笑ってしまいそうになるがどうにか抑えた。
渡「戻ろっか」
翔太さんは白い指を俺の顔に近付けてそっと目の下を撫でた。
二人で階段を降りて部屋に戻ったら皆に優しい微笑みを貰った。翔太さんは怒られてたけど。
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名無し(プロフ) - ミルクさん» こちらこそ本当に申し訳ありません……いつでもどうぞ！宜しければ強がりは紅一点４の方に投稿して頂けると嬉しいですm(._.)m (2021年7月1日 14時) (
レス) id: 8d128bf771 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - ごめんなさい、、質問いいですか？とか言っておきながら質問する内容を忘れてしまいました、、、本当にごめんなさい、、思い出したら質問していいですか？ (2021年6月30日 19時) (レス) id: d4655b2f55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ミルクさん» すみません本当に返信遅れてしまいました……！申し訳ありませんm(._.)mどうぞ！ (2021年6月30日 19時) (レス) id: 8d128bf771 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - すみません…質問って大丈夫ですか？ (2021年6月8日 21時) (レス) id: d4655b2f55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - Snowさん» わあああコメントありがとうございます(;_;)楽しんで頂けて嬉しいです(^^)引き続き宜しくお願い致します。 (2021年1月15日 17時) (レス) id: 8d128bf771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年1月10日 23時
