お怒りの裏側 ページ29
深澤side
原田さんがお休みになって急遽大島さんが指導をしている。が、Aがめちゃくちゃ怒られてる。
でもこれは理不尽過ぎるだろ。
あ、カマかけてみよ。
いたずらっ子のようだなと自分で思ったが、Aが理不尽で怒られているか知りたかった。
わざと間違える。何回も。同じところで。
さてどうなるかなあ？笑
大「おめえそこちげえだろ！？何回言えば分かんだよいい加減にしろ！」
やっぱり。こっちにはなにも言わないのに、Aだけには怒鳴り付ける。
できてんじゃんか、かわいそ、
言われ続けて早2時間が経つ。Aは言われる度に顔を少しだけ歪ませて悲しそうな顔をする。
でも助けは呼ばない。そんなん見てるこっちがしんどくなるんだわ、
休憩の時には大島さんは居なくなる。その時には片耳にイヤホンを付けて音楽を流し踊り続けていた。
周りに気を遣いつつ大島さんの気配も分かるようにした彼の判断は関心したが、見てて辛くなってくる。
そんなことを何回か繰り返したら、レッスンの終わりを迎えた。
彼は帰ろうとしないで、荷物をゴソゴソいじりながら周りを見渡して、再び息を吐き、鏡の前に立った。
暫くして、翔太から連絡がかかってきた。
Aがまだ練習してる、泣いてる。
と告げられた。
俺は思いっきり走った。
息が苦しいけどAを放っておけない。
翔太はもうそこには居なかった。
大きく息を吐いて部屋に入る。
Aはちゃんとそこに居た。
ありったけの力を出してがむしゃらに踊っていた彼の目と鼻は赤く、汗で顔と服がぐちゃぐちゃになっていた。
時々ひくっと嗚咽をしていた彼を見るのはとても苦しかった。
Aはかけっぱなしの小さめの音楽に乗せて身体を動かしている。でも華奢な身体は段々重くなっていき、鉛のように鈍くなっていた。
限界越えてるじゃん。
もっと早く声かければ良かったな、
自分の惨めさに悔しさを残しつつこれ以上は見るに耐えないと思い声をかけた。
彼はこっちを見ると、疑問を持つような顔をしていた。
帰ろうよと言うと抵抗しようとするから遮って抱き締めた。
もうこれ以上は壊れないで、俺らに言って欲しいと願いを込めて。
二人で歩く帰りは風が少し冷たかった。
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名無し(プロフ) - ミルクさん» こちらこそ本当に申し訳ありません……いつでもどうぞ！宜しければ強がりは紅一点４の方に投稿して頂けると嬉しいですm(._.)m (2021年7月1日 14時) (
レス) id: 8d128bf771 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - ごめんなさい、、質問いいですか？とか言っておきながら質問する内容を忘れてしまいました、、、本当にごめんなさい、、思い出したら質問していいですか？ (2021年6月30日 19時) (レス) id: d4655b2f55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ミルクさん» すみません本当に返信遅れてしまいました……！申し訳ありませんm(._.)mどうぞ！ (2021年6月30日 19時) (レス) id: 8d128bf771 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - すみません…質問って大丈夫ですか？ (2021年6月8日 21時) (レス) id: d4655b2f55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - Snowさん» わあああコメントありがとうございます(;_;)楽しんで頂けて嬉しいです(^^)引き続き宜しくお願い致します。 (2021年1月15日 17時) (レス) id: 8d128bf771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年1月10日 23時
