８人目の憂鬱４ (ページ14)

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行かなきゃページ14

電話を切って時間を見るともう１３時を回ってて

チケットを見ると

飛行機の時間は１４時半。

『あかん、はよいかな！！』

ありがとう濵ちゃん。

うち、世界の何処にいても一生みんなの事忘れへんから。

少し泣きそうになるのを我慢して家を飛び出す。

そして、家を飛び出してから気づいた…

あー！変装してへんっ！！！！

まあめっちゃ走ってるしバレへんよな！

って、キャリーケース持って走ってるやつが目立たない訳はなく

少しずつ周りに人集りが増えていく。

「え、あれ姫野Aじゃね？」

「えっ！？ほんとだ…」

「本物だ！めっちゃ可愛いやん」

うわ、これほんまにやばいな。

こんな時に限ってタクシー全然捕まらへんしっ！！！

「あのっ、ジャニーズWESTの姫野Aさんですよね？」

『あー、はい、そうです！』

「私白色ジャス民なんです！！握手してもらってもいいですか？」

ここで握手したら皆にせなあかんくなるしなぁ…

でもしなかったらしなかったでモヤモヤするしなぁ…

『あー、うん！ありがとう！』

「きゃー！ありがとうございます！これからも頑張ってください！」

案の定、握手を待つ人たちの列ができ始めてもうた…

ちょっ、タクシーはよ来てぇぇぇぇ！！！！！

ﾌﾟｯﾌﾟ

運「お客さん、乗りますか？」

『あ！乗ります！！ごめんなさい、みなさん。急いでるので！！！』

そう大きな声で叫んで

逃げるようにタクシーに乗り込む。

運「とりあえず、発車しますね！」

『ありがとうございます！助かりました…』

いえいえ、と微笑む人が良さそうなタクシーの運転手さん。

あー、ほんまに助かった。

『…羽田空港の国外ターミナルまでお願いします』

運「…了解しました。」