８人目の憂鬱４

大人の余裕 ページ1

小瀧side




照史の車が止まったのは小さな丘のある公園。



【姫咲の丘】







クリスマスなのに…


いや、クリスマスやからか




あまり人は居らへん。







ホンマにこんなところに居るんかな…





そんな不安な俺とは対照的に


勢いよく車を飛び出してAを探し始める淳太と照史。






小「なあ、本当にここに居るん？」


桐「多分な。ここの丘の名前、見てみい」


小「姫咲の丘……っ!!２人の苗字…？」


桐「Ｊｒの頃Aと希咲が、もし上京したら２人でここに来ようって話ようしててん。」


中「…それに希咲はちゃんと周り見れる子やったから、人少ないとこ選んだんやろ」










…そう、なんや。





同い年で仲良くてずっと一緒に居ったのにそんな話聞いたこと無かった…



さっきの希咲の話でもそう。




俺の知らん事ばっかりや。









きっと淳太と照史は俺の知らないAをもっとたくさん知ってる


ほんま悔しいけど、叶わへん。

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