SnowManの紅一点、定期的に生存確認される無気力系女子。に。

危うく恋しかけたって。 ページ5

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「 ん〜〜？ 」
「 どこが好きになったの、ねぇ ... 」





少し悩むような仕草を見せたあと、徐に立ち上がり、俺の隣に座り直す。
不思議な行動に頭に「？」を浮かべていると、不意に、顎に手を添えられる。





時間が、止まったかと思った。





俺の顎を掬って目を細めるまでの、ほんの数秒。
やけに妖艶に見えるその仕草に見惚れて、驚きの声すら出ない。
あんなにうるさかったメンバーも静かになって固まっている。

俺を見て優しく微笑むその笑顔は何度も見てきたはずなのに、
柄でもなくぶわっと上がる体温と、何故だかぼやける視界。



甘ったるいその空気に、クラクラしてきた。





「 ... かっこいいところも勿論好きだったけど 」
「 こういう可愛いところ、好きだったよ。 」





そんな言葉を残してパッと俺から手を離し、
じゃあ水買ってくる〜、なんてのんびりした声で楽屋から出ていく。





「 っ、... な、ん、まじでッ ... ！！ 」





「 やぁっばいね ... 」


「 ... 照、顔真っ赤だよ 」


「 佐久間が言えたことじゃねぇじゃん、 」


「 なんつーか、... すげぇ 」





「やばいやばい」なんてメンバーが騒ぐ中、俺は1人ぎゅっと心臓の辺りを握る。
まだ落ち着かない心臓はドクドクと脈打っている。





「 あーもう、」





そんなことすんなよ。





「 恋しかけちゃうじゃん ... あぶねーマジで ... 」





この後Aが足を引っ掛けて俺を転ばせ、
芽生えかけた恋心が一瞬にして消え去ったのはまた別のお話。














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