死闘 ページ10
Aside
太宰に呼ばれて意識が太宰の方に向く。でも今は太宰に構っている時間はない。復讐が先だ。
敵の異能は体を狼に変化させること。身体能力も攻撃力も護衛力も人の非では無く、体術など最早通用しない程らしい。
なら私も、本気を出して向き合わなくては。
右頬を伝う涙を拭って戦闘態勢に入る。
A「異能力『破滅の氷』」
グレイシアと体を一体化させる事で、より強力になった氷の力を最大限に駆使する。
A「お前だけは許さない、必ず殺す!!」
止めようと駆け寄った太宰の腕を避ける様に前に飛び出した。
グ「近頃の女性は活きがよくて素晴らしい。でも、君には大人しくしてて貰わなければ困るんだ。
異能力『
敵の容姿が狼へと変化する。一瞬でも気を抜けばこの狼に食い殺されるだろう。
A「先手を打たなくちゃだね。太宰は離れてて!此れは私と此奴の問題だから!」
一瞬躊躇ったが、私の意図を汲んでくれたのか、案外大人しく太宰は後ろに下がった。
敵に向き直って、手に持っていた銃の引き金を引く。異能によって凍結した弾丸は相手の右腕に命中した。と、同時に右手の動きを凍らせて封じる。
其処からの記憶は殆ど無く、強いて覚えているのは壱発目の攻撃と、人としての形を成していないグランデの遺体と、胸から大量出血した私の名を呼びながら叫ぶ顔面蒼白の太宰だけだった。
私、死ぬんだな。直感的にそう思った。人は自分が死ぬ時が分かると云うが、あれは本当なんだ。
生きていれば頼もしく愉快な仲間が周りにいて、死んだら死んだで両親が待っている。
何方の道に転がってもハッピーエンドなんて、私にとっては最高の選択肢だ。
A「ありが…とう…だ…ざい…」
其処で私の意識はプツリと切れた。
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マカロン - ご指摘頂けて大変有難く思っております。まだまだ未熟ではありますが、これからもより良い作品を書けるよう尽力致しますのでよろしくお願い致します! (2016年11月28日 21時) (レス) id: 88d69b25b4 (このIDを非表示/違反報告)
牡蠣(プロフ) - いえいえ、此方こそ突然失礼しました。 (2016年11月28日 20時) (レス) id: a7c2b6c73c (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 大変失礼致しました。早急に直します。訂正、ありがとうございます。 (2016年11月28日 20時) (レス) id: 88d69b25b4 (このIDを非表示/違反報告)
牡蠣(プロフ) - 太宰さんは絶対異能力は通じません。夢小説だとしても原作ルールは守ってください。注意失礼しました。 (2016年11月28日 19時) (レス) id: a7c2b6c73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロン | 作成日時:2016年11月28日 2時