くたばれ下さい幹部様【文豪ストレイドッグス】

薬の成果 ページ27

太宰side


昨日の夜、何時もの様に織田作と安吾とAとLupinでお酒を呑んでいた時、Aには悪いと思いつつもAのお酒に微量の“素直になる薬”を混ぜさせて貰った。


素直になる薬の作り方？ふふっ…まぁ、一寸ね？


安吾に素晴らしい物を見る目で見られていたなんて知らない知らない←


Aは人に愛されることにも、人を愛すことにも多少の抵抗があるらしく、自分の気持ちを素直に言うことは滅多に無い。


反応が出始めたのは今日の朝からだけど、私にとっては至福の一日だったのだよ。


Aが初めて私の前で「太宰好き〜」だの「一人にしないで…」だの本音をぶつけてくれた。


あぁ、今なら死ねるよ後悔は無い。何なら一生そのままで居てくれれば良いのに。


太「ふふふーむふふふふー」


A「きっも」


…残念ながらつい先刻効果は切れたのだけれど。


A「何ニヤニヤしてるの？キモいんだけど」


当の本人は今日一日自分の身に起きた事を覚えていないらしく、此の状況を理解出来ていない為先刻から何時もの如く暴言を吐いている
…私にとっては好都合だから善いのだけれど。


太「今ならAに何を云われても動じなーい」


A「何時も動じてなくない？」


太「分かってないなぁこれでも私は傷付いているのだよ？」


此の間の『包帯無駄遣い社会不適合者』は特に。


A「あっそ」


太「素っ気ないなぁ此のツ・ン・デ・レ♡」



A「((ゾッ」


太「そんな青ざめた顔しなくても」


A「私もう今日は休むから、お休み。」


太「あっ、ちゃんと布団をかけて寝るんだよ？此の前何もかけずに寝てたじゃないか、あれじゃ風邪引くよ？」


A「何で家に入って来てんの！？」


太「Aを心配してるんだ。当然でしょ？其の儘添い寝したい位だったよ。」


ドゴッバキバキバキ


太「ずみまぜんでじだ」


A「ったく…次入って来たら地獄に叩き落とすからね！」


太「ならAと心中が善いなぁ」



A「くたばれ包帯ぐるぐる中途ミイラ」



バタンッと乱暴にドアを閉めてAは部屋を出て行った…まぁ、未だ死ぬ心算なんて無いのだけれど。


Aを残して此の世を去る心算も…ね？

何時もの夜→←デレ期到来

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