雑談タイム ページ22
中也side
夕方、誰かがドアを叩く音がした。姐さんか?
中「入れ」
ドアの先に居たのは以外な人物だった。
中「手前が訪ねてくるなんざ珍しいなァ…芥川」
芥「中也さん、お時間宜しいでしょうか。」
改まってそう聞いてくる芥川に何時もと違う何かを感じた。…又太宰に何かされたのか?
中「今は暇だし問題ねェ。どうした?」
芥「Aさんは何故、幹部の職を降りたのですか?」
ンな事太宰に聞けよ、と思ったが彼奴がAに関する情報をそう易々と他人に流す筈がねェ。
実際、俺も彼奴の過去に関することはよく知らねェ。決定的に知ってる事と云えば、彼奴は一人で何か重いものを背負っているってな事位だ。
中「A?何故って云われてもな。彼奴の過去に関しては俺も殆ど知らねェんだよ。」
芥「今日、Aさんに稽古をつけて貰いました。」
中「Aに?珍しい事も有るもンだな。で?」
芥「Aさんの能力は現幹部に劣らぬ実力でした。なのに何故表舞台から身を引いたのか、と疑問に思いまして…」
中「彼奴は、或る事件をきっかけに幹部の座を降りたんだよ。首領も二つ返事で了承しちまった。詳しい事は隠蔽されてるから知らねェよ。」
芥「そうですか…。僕は最初、彼の人の事を舐めて居ました。」
中「ハハッ、だろうなァ。俺もそうだった。」
芥「中也さんも?」
中「初めて彼奴が幹部に成ると聞いた時、耳を疑ったからなァ。何でこんな奴が幹部なんだ、ってな。彼奴、飴と鞭使い分けるの上手いだろ?」
芥「はい。僕は彼の人のそう云った点や、異能力の力強さに納得がいきました。」
中「俺も同じだ。手前と同じ経験をして彼奴の実力を知った。普段の彼奴も、戦闘中の彼奴も、人を惹きつける“何か”を持ってるからなァ。手前も其の“何か”に惹かれちまった、って訳か。」
芥「はい。」
中「そうか。彼奴はあぁ見えても元幹部だ。下手に喧嘩は売るンじゃねェぞ。」
芥「はい。有り難う御座いました。」
中「おう。」
芥川が出て行って一人になった部屋で昔の事を思い出す。
昔彼奴に喧嘩売ってボコボコにされた事を未だに覚えている。
太宰や姐さんや広津、首領まで巻き込む大騒動だったなァ。
あの後、姐さんに散々怒られたなァ。今となっては懐かしい思い出だがな。
…今夜はA誘って、酒を片手に昔話に花を咲かせるとするか。
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マカロン - ご指摘頂けて大変有難く思っております。まだまだ未熟ではありますが、これからもより良い作品を書けるよう尽力致しますのでよろしくお願い致します! (2016年11月28日 21時) (レス) id: 88d69b25b4 (このIDを非表示/違反報告)
牡蠣(プロフ) - いえいえ、此方こそ突然失礼しました。 (2016年11月28日 20時) (レス) id: a7c2b6c73c (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 大変失礼致しました。早急に直します。訂正、ありがとうございます。 (2016年11月28日 20時) (レス) id: 88d69b25b4 (このIDを非表示/違反報告)
牡蠣(プロフ) - 太宰さんは絶対異能力は通じません。夢小説だとしても原作ルールは守ってください。注意失礼しました。 (2016年11月28日 19時) (レス) id: a7c2b6c73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロン | 作成日時:2016年11月28日 2時