やつがれ君の理解 ページ21
芥川side
A「やーつがーれ君♪」
或る日、任務を終えて自室前の廊下を歩いて居たら聞き慣れた声に呼び止められた。
芥「何でしょうAさん。」
A「一寸用事があってね。」
芥「Aさん、何度も云いますが僕は『やつがれ君』ではありません。」
A「だって初めて会った時に『僕は芥川龍之介です』何て云う自己紹介されたんだもん。印象的すぎてねぇ?」
芥「そうですか…。Aさん、お怪我の具合は?」
A「もうすっかり治ったよ。今日から又エリス嬢の教育係に戻るんだ。」
芥「お疲れ様です。」
A「あっでも、今日は特別にやつがれ君の稽古に付き合うよう云われたの。だから、今日は宜しくね。」
芥「なっ!?太宰さんからはそんな事一言も…!」
A「云われて無いだろうねー。私も今朝初めて聞いたから。」
芥「何故そんな急に!」
A「知らなーい。…でも、決定事項だからね?芥川君。」
急に真面目な顔でそう云って来るAさんに、それ以上の反論は出来なかった。
此処は大人しく引き下がり、此の人にも僕の力を見せつける必要がある。
A「芥川君の力はデータ上でなら見た事有るよ。生では無いけど。お手柔らかにねー。」
明らかに僕を舐めて掛かる此の人に態度対し、僕の中で何かが切れた。必ず僕の力を認めさせる!
〜一時間後〜
芥「ハァ…ハァ…」
A「もう終わり?未だ未だだねーやつがれ君。其の程度じゃ私には勝てないよ。」
芥「何故…何故僕の力が…!」
A「攻撃力は悪くない。唯、君は防御力が頗る無い。然して、其の程度ではマフィアでは生き残れないよ。」
芥「!!」
前に太宰さんにも同じ事を云われた。何故僕の力が通じぬのだ…!
A「今日は此処までにしよう。之以上やっても成果は見えないからね。」
芥「未だだ…未だだ!」
背を向けて歩き出したAさんに向けて羅生門を発動する。
A「…威勢だけは善いこと。異能力『破滅の氷』」
ビキビキビキビキ…バリンッ!
凄まじい音を立てて羅生門が砕かれる。
瞬きをする間も無く其れは消えて無くなった。
芥「僕の…羅生門が…」
A「之が格の違いだよ、芥川君。君じゃ私を殺せない。でも、可能性は零じゃない。…頑張れ。」
最後に見せた言動に、Aさんが今でも部下に慕われる理由が分かった。
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マカロン - ご指摘頂けて大変有難く思っております。まだまだ未熟ではありますが、これからもより良い作品を書けるよう尽力致しますのでよろしくお願い致します! (2016年11月28日 21時) (レス) id: 88d69b25b4 (このIDを非表示/違反報告)
牡蠣(プロフ) - いえいえ、此方こそ突然失礼しました。 (2016年11月28日 20時) (レス) id: a7c2b6c73c (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 大変失礼致しました。早急に直します。訂正、ありがとうございます。 (2016年11月28日 20時) (レス) id: 88d69b25b4 (このIDを非表示/違反報告)
牡蠣(プロフ) - 太宰さんは絶対異能力は通じません。夢小説だとしても原作ルールは守ってください。注意失礼しました。 (2016年11月28日 19時) (レス) id: a7c2b6c73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロン | 作成日時:2016年11月28日 2時