事後報告 ページ18
太宰side
降ろせと云って腕の中で暴れるAを仕方無くベッドに降ろす。
A「ねぇ太宰。あの時の事教えてよ。」
太「あの時の事?」
A「惚けないで。グランデとの抗争の事!」
太「そう云えば未だ話して無かったね。」
A「包み隠さず全て話してよ。」
太「判ったからそんな怖い顔しないでくれ給えよ。」
あの時_______________
太「A!」
私がAの名を叫んだ時にはもう既に遅かった。
A「太宰は離れてて!之は私と此奴の問題だから!」
Aが珍しく殺気を孕んだ目でそう云って来るものだから私も柄になく云う事を聞いてしまった。
先手はAだった。弾丸を凍らせグランデの心臓を狙って撃った。
軽く躱されたけど。
凄まじい勢いで襲い掛かって来るグランデをAは氷の遠隔操作で凍らせ、鳩尾に一発拳を叩き込む。
あ、普段の私はあんな感じなんだ←
もう其処からは殴り合いと躱し合いの連続だった。
お互いに掠り傷やら切り傷が沢山出来てた。Aは服も所々破け、グランデも見るも無残な姿に成っていた。
両者共に疲労困憊に陥り、フラつく脚を懸命に立たせて闘っていた。
一瞬気が抜けたAが殴られ壁に叩き付けられた時、私は思わずグランデに向かって発砲した。
…其れが間違いだったのだ。
即座に
Aの強力な異能によって創り出された氷の地面では思うように脚が動かない。
近づくなと云った理由は之だったのか。
氷に足を取られてバランスが崩れた時にはもうグランデは目の前に居た。
…異能無効化を使って相手の異能を解こうと思ったが、予想外の展開に事は転んだ。
____Aが私を庇ったのだ。
A「あ゛ぁ!」
太「!?A!」
背に大きく斜めに三本も獣の爪の跡が入り、血をダラダラと流しているAが私の眼前を満たした。
其れでもグランデに向き直ったAがグランデを凍らせ、一気に砕いた。
血とグランデの残骸が地面に散らばった。
太「A!」
呼吸も儘ならない状態で今にも死にそうなAをそっと抱き上げた。自分でもこんなにも焦るのは初めてだと思う。
太「A!A!」
A「ありが…とう…だ…ざい…」
其の言葉を最後に、彼女の意識は其処で途絶えた。
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マカロン - ご指摘頂けて大変有難く思っております。まだまだ未熟ではありますが、これからもより良い作品を書けるよう尽力致しますのでよろしくお願い致します! (2016年11月28日 21時) (レス) id: 88d69b25b4 (このIDを非表示/違反報告)
牡蠣(プロフ) - いえいえ、此方こそ突然失礼しました。 (2016年11月28日 20時) (レス) id: a7c2b6c73c (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 大変失礼致しました。早急に直します。訂正、ありがとうございます。 (2016年11月28日 20時) (レス) id: 88d69b25b4 (このIDを非表示/違反報告)
牡蠣(プロフ) - 太宰さんは絶対異能力は通じません。夢小説だとしても原作ルールは守ってください。注意失礼しました。 (2016年11月28日 19時) (レス) id: a7c2b6c73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロン | 作成日時:2016年11月28日 2時