ペンダント , (ページ3)

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　・ページ3

エルギス最北端の街・シェルシーラー。
名前の割には治安が悪く、汚れ、国の最下層の者たちがここに住む。
住人全員、何か罪を犯していてもおかしくない街なのだ。

　｢げ、ここマジで臭いんだけど … ｣

そんな街へ来たのは、蒼い目をした男だった。
身なりは襟まで白く整えられた、 THE・紳士な服装。
住民はめずらしがるようにひそひそと見つめる。

　｢～～っもう、かえりたい！！｣

　『煩いよ、グラシエ。任務量増やされたいの？』
　『いいんじゃない？たまには』

耳越しに聞こえる笑い声に、男 __ グラシエは顔を歪める。
家に帰りたい。今すぐに。家には相棒の作るだいすきな
飲み物が待っているのだ。

　｢ … わかったよ、どこのビル？｣

グラシエは激臭を堪え、指示班の指示に従った。
手を地上に翳し、生み出した氷に乗って街を走る。