ペンダント , (ページ15)

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豪邸の一階、リビングにあるキッチンに、一人の男が立っていた。
深い赤色の瞳の男 __ 宮舘は、今日も料理を作る。
料理を作れる人が少ない SnowMan にとって、宮舘が頼れる人物だからだ。
九人分の料理を作るのは大変だが、料理を作るのが好きだから特に苦でもない。

　赫｢ .. ふう｣

今日は何を作ろうかと、大きな冷蔵庫を開けた。
卵が沢山あるから、スクランブルエッグにしよう。
末っ子が食べ盛りだから、作り甲斐はある。
スクランブルエッグにはウインナーを添えて、トーストサンドにでもしよう。
宮舘が包丁に手をかけると、二階から男が下りてきた。
控えめだが威圧感のあるような足音に、宮舘は目を細める。

　赫｢ … 照、おはよう｣
　
　黃｢おはよ、舘さん。今日は一食取っておける？ふっか寝かせてきちゃったから｣

　
岩本の言葉に、宮舘は頷いた。

　赫｢畏まりました。寝れたのならよかったよ｣

　黃｢ありがと。.. 暇だし俺も手伝うよ。何したらいい？｣

　赫｢ありがとう。じゃあ、ウインナーを真ん中で切ってくれる？｣

やはり、誰か手伝ってくれるだけで調理の進みは早い。
宮舘はいつもよりリズムよく、フライパンに乗せた卵をかき混ぜていった。