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悪魔 ページ2
エルギスは 、 春夏秋冬 の 季節が 映えるような 国だった 。
春は 桜が街並みを 彩り 、 夏は 人々に 瑞々しさを 与えた 。
秋は 紅葉の橙色が 幻想的な光景を 生み出し 、
冬は 粉雪で霞むような 美しい 季節 。
そんな 美しさ溢れる エルギスの 、 薄暗い 路地裏 。
｢ やっ 、 やめてくれ … ！ ｣
惨めに 命乞いをし 、 壁際へと 逃げ寄る 男がいた 。
その男へと 拳銃を向けるのが 、 またまた とある 男 。
｢ .. 生きたいですよね 、 貴方 ｣
拳銃を持つ男 が 、 小さく呟いた 。
黒いハット に 隠され 、 街灯すらもないため 、 その男の
表情は 見えないが 。
血を吐く 男は 頷いた。
｢ たっ、助けてくれるのか … ！？ ｣
少しでもいい 。 生きていけるのならば 。 と 、
男は希望を持つ 。
しかし 相手は 拳銃を持っているのだ 。 そう簡単に
希望を 持たせてくれるはずがない 。
｢ … でもまあ、罪人 なのですから 。 精々 、 神にでも 祈りを捧げてみれば どうでしょう ｣
ゆったりとした 言葉に添わず 、 拳銃は発砲した 。
玉は見事に 男の心臓を 貫いた 。
｢ こちら ブレイズ 。 お仕事 完了致しました ｣
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作者名：# 朝霧 。 | 作成日時：2023年11月4日 12時
