紫 ページ34
岩本side
『…調子悪い？』
そう言って座るのは、浮かない顔してぽつんと佇むふっかの隣。
深『うーん、、なんか締め付けられるっていうか。』
その手は左胸を優しく摩ってる、
っていうのも、ふっかは先天性の心疾患を持ってて今でも時々発作が出てしまうんだよね。
『そっか、…無理しないで』
深 『ん、まぁ、今のとこ平気だから。』
動悸や眩暈、胸焼け、胸痛、
そういう軽い発作は昔と比べても大分頻度が落ちてきていて、
でも、その代わりに大きな発作を起こす回数が増えてきた、らしい。
深『…なんかちょっと、寝るわ、気持ちわるい』
今日はメンバー全員での仕事だからふっかも言い出しやすいのが救いだけど、
正直、俺達もまだ大発作の対応には不慣れなところがあって。
“ ふっか調子悪そうだから気にかけてやって ”
ふっか以外の8人が入ったグループに一言そう送って、机につっ伏す背中に自分の上着をふわっとかけた。
.
『翔太と目黒、次撮るって』
渡『っし、いってくるわ』
撮影の順番は、
俺を1番最初、ふっかを1番最後にしてもらって。
とは言っても、この感じ今日の撮影は厳しいかな。
なんて考えながら、ふっかの横に腰かける。
『ふっか、起きてる？』
深『…ん、』
『今どんな感じ？胸、痛む？』
机に突っ伏したまま目をつぶっているけど眠れているわけじゃなさそうで、
小さく声をかければ弱々しい返事。
深『…ちょっと、どきどきする、』
動悸、出てきちゃったかな。
『そっか、動けそうなら横になろ。』
ふっかが目の前でこんなに辛そうにしてるのにこれくらいしか出来ないのがもどかしい、
でも座ったままなのもキツそうでそう声をかければ。
深『ん、ちょっと、あとで。』
さっきよりももっと小さな声でそう一言、
右手でグリグリと胸元の服を握ったまま目をぎゅっと瞑っちゃって。
『…どうした、？大丈夫？』
明らかにさっきと様子が違うから、慌てて名前を呼んだら、ずっと下を向いたままだった頭をゆっくりと上げてくれた。
.
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あめ(プロフ) - 素の8LOOMYさん» リクエストありがとうございます、そしてお待たせしました！お話更新しましたのでご覧下さい☺︎ (6月12日 22時) (
レス) id: 767f007347 (このIDを非表示/違反報告)
no-(プロフ) - あめさん» 更新ありがとうございます、楽しませていただきます！ (6月4日 7時) (レス) id: 3821a02a98 (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - no-さん» リクエストありがとうございました！貧血の白さん、更新しましたのでお楽しみください☺︎おまたせしてすみませんでした…汗 (6月3日 21時) (レス) id: 767f007347 (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの(プロフ) - あめさん» ありがとうございます、さっそく読ませていただきました！私の読みたいお話そのもので本当に最高でした…😭これからも楽しみにしています！ (5月16日 21時) (レス) id: 414fcdeeee (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - ほのぼのさん» リクエストありがとうございます！お待たせしました、お話更新しましたので楽しんで頂けたら嬉しいです！ (5月16日 21時) (レス) @page38 id: 767f007347 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべべ の おめめ | 作成日時：2023年2月22日 21時
