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深澤side
収録は順調に進んでいくけどあまりにもしんどそうなめめ、
ペンを片手に下を見て動かなくなってしまうから、
隣の佐久間に目配せをして話を振ってもらった。
佐『蓮やべぇ、顔あげられなくなってるから笑』
その一言で抜かれためめの顔は真っ赤でおでこにはじんわり汗、おまけに今にも溢れそうなほど目が潤んでて。
『おーい、大丈夫かー?笑』
少しおちゃらけてそう笑えば、一瞬張り詰めた空気がまたふわっと明るくなる。
簡単に休める仕事じゃないこともあって体調不良の対応には慣れているつもりだけど、
そんな俺から見て、今のめめ、かなりやばくて。
限界を迎えるのも時間の問題だと、
頭をフル回転させて企画を進行すれば、その後の撮影はスムーズに進んで
照の号令で、無事に収録が終わった。
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カットがかかれば、みんな気になるのはめめ。
声をかけたり、肩を叩いたり、
その方法は人それぞれなんだけど…
『めめ終わったからね〜、照支えてやって』
それに一切反応しないで机に突っ伏すめめを見て、
とりあえず人目につかない所に移動させてあげようと声をかけたとき、
佐『めめ、っ!?』
どうにか形を保ってた体の力が抜けて、そのままだらんと椅子から滑り落ちためめ。
息はしてるものの意識はなくて、楽屋ですぐ計れば40度近い熱。
眉間に皺を寄せたまま肩で息をするから、ラウールが心配そうにピタリとくっついたまま離れなくなっちゃって。
『ラウ、一旦変わるから着替えちゃいな』
着替えてきなと促しつつソファーの横に座った時、
ちょうどめめの瞼がピクっと動いた。
深『お、めめ大丈夫?』
目『…、?』
状況が飲み込めないみたいでそのまま固まっちゃうから、すごい熱だから照が運んだんだよ、って伝えれば。
目『…ねつ、そんな高くなかったのに、』
目を腕で覆ってそう悔しそうに一言、
どうやら数日前から微熱が続いてたらしい。
『最近忙しいもんな、頑張った頑張った』
もうとっくにぬるくなった冷えピタを変えて頭を撫でてやればすぐにまた閉じた目、
ラ『仕事するなとは言わないけど、頼れる時は頼ってよぉ〜、、』
それからしばらくは、
ラウールを筆頭にみんなから過保護にされてたよ。笑
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あめ(プロフ) - 素の8LOOMYさん» リクエストありがとうございます、そしてお待たせしました!お話更新しましたのでご覧下さい☺︎ (6月12日 22時) (レス) id: 767f007347 (このIDを非表示/違反報告)
no-(プロフ) - あめさん» 更新ありがとうございます、楽しませていただきます! (6月4日 7時) (レス) id: 3821a02a98 (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - no-さん» リクエストありがとうございました!貧血の白さん、更新しましたのでお楽しみください☺︎おまたせしてすみませんでした…汗 (6月3日 21時) (レス) id: 767f007347 (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの(プロフ) - あめさん» ありがとうございます、さっそく読ませていただきました!私の読みたいお話そのもので本当に最高でした…😭これからも楽しみにしています! (5月16日 21時) (レス) id: 414fcdeeee (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - ほのぼのさん» リクエストありがとうございます!お待たせしました、お話更新しましたので楽しんで頂けたら嬉しいです! (5月16日 21時) (レス) @page38 id: 767f007347 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あべべ の おめめ | 作成日時:2023年2月22日 21時