淡雪

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白side










…やっぱ今日、無理かも。









楽屋について数十分、直感的にそう感じた。









高熱特有の倦怠感と響く頭痛はもう限界だし、


さっきまで寒かったはずの体は火照ってる。










それに、









阿『ラウール、ゼリー買ってきたから食べて、？』


『…ありがと、、置いといて。』










誰にも頼れないのが、ほんとに辛くって。










助けを求めなくても気にかけてくれる優しいお兄ちゃんたち。




いつもはその優しさに甘えさせてもらってるし、

体調悪い時は尚更なんだけど。









『…っ、ふぅ、』








感染力が強いことも、

しばらく仕事に出られなくなることも、



全部知ってるから。










深『らーう、どこ行くの、』


『…といれ、』










お兄ちゃん達に移すことなんて、絶対に出来ない。











深『ひとりじゃ危ないから着いてくよ。』


『…んーん、へいき、』







深『照、行こ。』


『っ、いい。来なくていい、』











突然来た吐き気に耐えながら、



重い体を起こして、1人でトイレに向かった。










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